前回の記事は「ツイてる」という意識状態の作り方でした。

結果を焦らずに長期的な視野で取り組む

「ツイてる」というプラスの言葉を言うことを習慣とする。

さらに「ツイてる」という時に、言葉だけではなく本当に「ツイてる」という意識状態にする。

とうことで、前回はその「ツイてる」という意識状態の作り方を話しました。

 

この「ツイてる」という意識状態を習慣化することで、脳の無意識は「ツイてる」という意識状態を覚えこみます。無意識が覚えこむとやろうと意識しなくても自然とそういう状態になるようになります。

 

あなたの性格、信念体系、在り方などは、あなたが意識しなくても、あなたが繰り返し行ってきたことを覚えている無意識がいつも通りに正確に作動します。

 

箸の持ち方、自転車の乗り方、歩き方なども同じです。

無意識に刷り込まれたことは、意識に上げなくても勝手にやってくれるということです。

 

無意識が勝手にやってくれるようになったら、それは身に付いたということになります。

 

ただし、習慣化には時間が必要です。何も考えずに出来るようになるまでには、モノにもよりますが最低でも3カ月ほどは必要です。だからそのくらいのスパンでコツコツと続けられるように生活の中に組み込んでいく必要があります。

 

もし性格的にコツコツと続けていくことが無理なのであれば、そうせざるをえない環境に自分を追い込むことです。自分で出来ないのであれば、そういう環境に身を置いてしまい、外部の影響で変えてしまうという方法です。例えば学生が部活動を始めて毎日その活動に取り組まなければいくなくなるような感じです。

 

絶体絶命のピンチに追い込まれると、人は大きく成長するとも言われているので、そういうのが好きな人は自分をピンチに立たせたらいいと思います。(自己責任で)

 

ただし、基本的には何かを自分に身に付けたいのであれば、地味な作業ですが毎日もしくは定期的にコツコツと続けることです。

 

そして、それがしっかりと身に付いてしまえばしまえばこっちのものです。脳内に無意識に作動する回路が出来上がるようなものなので考えずとも自動的にやってくれます。

 

ということは、繰り返しますがあなたが今している習慣やあなたの性格は、無意識が勝手にやってくれているということです。

 

この無意識が勝手にやっている行為を、一瞬で、とか2~3日で書き換えるのは至難の業です。「セルフトークのコントロールを一週間続けているのですが、なかなか上手く出来ません」と言われてもそれは当然の話です。何十年かけて身に付けてきた習慣がそう簡単に変わるわけはないのです。

 

なぜなら、脳は手抜きが得意で効率的に働くので、わざわざ新しい習慣を取り入れようとはしないからです。それに無意識が一度作った回路は基本的にはずっと脳内に残ります。消せはしないのです。

 

だからこそ無意識に刻み込むには長期戦でのぞむことが必要になります。畑で野菜を育て収穫するように、時間をかけて大事に育てていきます。大事に育てながら、「今までの育て方よりも新しい育て方の方が楽しくて効率的だし、結果的に美味しい野菜が収穫できるよ」と無意識にささやき続けるのです。

 

で、実際に「歩き方を変えたら体が軽くなった」とか「ツイてる、ツイてると言うようになってから気分が明るくなった」というようなポジティブなフィードバックが体感として感じられると、無意識の方でも新しい習慣にした方が良さそうだぞと、今までの習慣を奥にしまって、新しく続けていることの方を習慣と認識して自然に作動するようになるのです。

 

私たちの性格や習慣はボタン一つで切り替わるような単純なモノではありません。今までの性格や習慣がこれまでの積み重ねで出来たように、自分を変えたり、新しい習慣を身に付けるにしても時間は必要です。何事も積み重ねなで出来上がるのです。

 

ゴールを設定し長期的な視野を持って仮説を立て日々実践を重ねながら検証(フィードバック)を繰り返していくことです。

 

誰でも最初は初心者だし、無意識は今までの習慣を優先するのです。どんな天才でも新しいことにチャレンジして100点満点を連発出来るわけではないのです。出来ないことや今までしてこなかったことに挑戦しているのだから、失敗が続いてもおかしくないのです。

 

自分を変える。新しい習慣を作る。夢を達成する。

ややもすると多くの人たちは早急に結果を出そうと焦ります。そういう人は結果が出せない状態の自分を楽しめないのです。

 

しかしながら、目に見える結果が出ないながらも、仮説と検証を繰り返しコツコツやっている時間があるからこそ、私たちは成長したり大きな喜びをつかむことが出来るのです。

 

新日本プロレスの内藤哲也さんふうに言えば「トランキーロ」です。「あっせんなよ」ということです。

トランキーロ 内藤哲也自伝 EPISODIO1 (新日本プロレスブックス)

長期的な視野をもって戦略的に取り組んでいきましょう。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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