人のエネルギーだけでなく場所のエネルギーも変化するー気による場の情報の書き換え

 

前回の記事はすべてはトライ・アンド・エラー~挑戦する行為にこそ意義があるでした。

 

今回も前回に引き続き、小説『Fate/Zero』からの引用でスタートです。今回は7人のマスターのひとりである言峰綺礼と、遠坂時臣のサーバントであるアーチャー(ギルガメッシュ)の登場シーンです。と、登場人物を書いても意味不明な人が多いと思いますので、興味があれば下記サイトで確認してみてください。

『Fate/Zero』の主要登場人物一覧→Fate/Zeroアニメ公式サイト

より詳しい人物相関図が知りたい人はこちら→電撃オンライン公式サイト

雰囲気としか言いようのない空気の感触が、明らかに変質している(Fate/Zero)

一階にあてがわれて私室のドアを開けた途端、綺礼はまるで誤って他人の部屋に踏み込んだかのような違和感にとらわれた。

匂いでもなく、温度でもなく、もはや雰囲気としか言いようのない空気の感触が、明らかに変質している。質素に徹した綺礼の部屋が、まるで宮廷の一室か何かのように、華やいだ雅な気配で満たされている。

むろん調度も照明も何ひとつ変わっていない。ただ単に、一人の男が我が物顔で長椅子にくつろいでいるだけのことである。

虚淵玄『Fate/Zero 2 英霊参集』

 

あなたも体験していると思いますが、同じ場所でもそこにいる人によって場の雰囲気が全然違うということはよくあります。

 

「この人がいるだけで場が華やかになる」「ピリピリした冷たい空気になる」「やる気が出てくる」「わけもなく楽しくなる」「なんか癒される」「不愉快な気分になる」「とても安心感がある」「同じ場にいたくない」

 

あなたも、これらのような雰囲気を感じたことがあるかと思います。これは、強いエネルギーの気の持ち主の雰囲気が、意識的かもしくは無意識にその場を雰囲気を作っている傾向があります。

 

例えば、叶姉妹がメンズを連れたメディアでお馴染みの様子であなたの部屋に遊びに来たとします。しっかりと臨場感高く想像してみてください。するとあなたの部屋の雰囲気は一瞬で書き換わっているはずです(あなたの部屋が普段からゴージャスな雰囲気であるならそのままの雰囲気かもしれません)。それはもう、どんな部屋であれ派手で華やかでフェロモンが充満したパラダイスな印象雰囲気になっていることでしょう。

 

質素に徹した綺礼の部屋が、まるで宮廷の一室か何かのように、華やいだ雅な気配で満たされている

要は、気のエネルギーの強い人、もしくはその場を支配している人が、その場所の雰囲気という気の状態を作ることが出来るということです。この感覚は気功がわからなかったり全く信じていない人でも何となく理解できると思います。

 

気功師であれば、その人のレベルにもよりますが、気のエネルギーで場を浄化したり結界を張ったり風水のように良いエネルギーが流れるような状態にしたりすることができます。

※家セッションも受け付けています!→セッションメニュー

 

しかしながら、気功のことを知らない人でも、その気が自分の望んだ雰囲気かどうかはさておき、誰しもが特定の場の雰囲気を作る力があります。特定の場とはあなたが支配している場=それがあなたの部屋であれば、その部屋の雰囲気はあなたそのものの気で満たされています。部屋自体があなたそのものと言ってもいいかもしれません。

 

ということは、あなたの脳や心や無意識があなたのエネルギー状態を作り、あなたのエネルギー状態があなたが支配している空間のエネルギー状態を作るということです。あなたがいつも楽しく生きている人であれば、あなたの支配している空間は楽しい気となるし、あなたがいつも不機嫌でいる人であれば、あなたが支配している空間は不機嫌な気となるのです。そして楽しい空間にいればますます楽しくなるし、不機嫌な空間にいればますます不機嫌になります。ここでもまた相乗効果としてのマタイ効果が働きます。

 

富める者はますます富み、貧しき者は持っている物でさえ取り去られるのである

新約聖書マタイ伝13章12節

 

これが、あなたが支配していない空間であったり、あなたよりエネルギーレベルの高い人がいる空間であれば、あなたの気はその場の雰囲気にあまり影響を与えることはありません(ということは、あなたがその場に支配されるということですが、今回はその部分の話しは省略します)。

 

だがしかし、場を支配するほど強くはなくても、あなたのエネルギー状態はモアモアっとした形であなたの空気感を形成しています。それは雰囲気であり、オーラであり、フェロモンといった目には見えないが他人があなたに感じる空気感です。

この空気感も、気功がわからなかったり全く信じていない人でも何となく理解できると思います。「なんかこの人優しそうだな」「面白そうな人だな」「怖そうな人だな」「真面目そうな人だな」「華やかな人だな」「ヤバそうな人だな」といった雰囲気を無意識に判断します。第一印象のようなものですね。

 

この空気感も基本的にはその人の内面が出てくるものなので、あなたが他人に良い印象を与えたいのであれば、あなたの脳と心の状態をポジティブな方向にしておいた方がいいです。

 

普通であれ内面が出てくる雰囲気であっても、短期的には気を注入したり、別人格の仮面(ペルソナ)を被ったりしてごまかすことは可能です。しかし、嘘の自分を演じることはストレスの原因にもなるし、自分ひとりで過ごす場の雰囲気は良くならないので、長い目で見れば素の自分に近い雰囲気で自分も他人にも良い影響を与えるような状態となるように、自分自身を書き換えることが理想です。

 

あなたが変われば、あなたの周りに漂う空気感が変わり、あなたの部屋の空気感も変わります。ということは、あなたの部屋の空気感をどのようにしたいかは、あなたがどんな人になりたいか次第なのです。

 

また逆に先に部屋の空気感を強引に変えてしまうことで自分に変化をうながすことも可能です。それはまた今度お話しましょう。

 

Fate/Zero 全6巻完結セット (星海社文庫)

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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