ゴールの世界の臨場感

臨場感とは何か?

エナジーカウンセラー/パーソナルコーチのMASAMICHI FUKUSAKAです。

 

前回のブログ「ゴール設定ありき」で、ゴールに対する臨場感が必要と書きました。

臨場感という言葉は普段の生活の中で使われることが少ないので耳慣れない人も多いかと思います。

 

臨場感とは、「その場にいないのに、実際その場に身を置いているかのような感じがする」ことです。

テレビの販売する時の宣伝文句で「臨場感溢れる映像」のような感じで使われているのを見たことがあるかと思います。

または、映画を観た時や小説読んだ時に、まるで自分がその世界にいるかのように感じる時に使ったりします。

 

コーチングでは、ゴールの世界に強い臨場感を感じるとゴールの世界が現実になるという考え方があります。

今回はその「ゴールの世界の臨場感」について書いていきます。

ゴールの世界の臨場感

コーチングでゴールの臨場感を高める理由は、脳の無意識にゴールの世界をリアル(現実)に感じてもらうためです。

 

このブログで何度か書いているように、脳の無意識はあなたを現状維持に引き戻す働きをします。

ホメオスタシス(恒常性維持機能)です。

 

あなたが変わることを拒絶するホメオスタシスの働きは強烈なので、かなり強い意思とやり続ける気力がないとなかなか自分を変えることができません。

そこでコーチングでは、ホメオスタシスが行う現状に戻そうとする働きを味方につける方法をとります。

どういう方法かと言うと、脳にゴールの世界の方を現実世界だと思い込ませる方法です。

脳を勘違いさせるのです。

 

脳があなたの今の現状よりも、ゴールの世界の方を現状だと勘違いさせることができれば、脳が現状と思い込んでいる「ゴールの世界」に引き戻そうとする働きをすることでゴールの世界が現実になってくるということです。

 

この脳を勘違いさせるために必要なことが、ゴールの世界の臨場感になるのです。

I×V=R

I×V=R

これはルー・タイスという伝説のコーチがつくりあげたコーチングプログラムの中にある、夢やゴールを脳に刷り込むための方程式です。

 

I=イマジネイション(Imagination)、V=臨場感(Vividness)、R=現実(Reality)となります。

 

この方程式がどのような仕組みか説明していくと

①どうなりたいか、どうしたいか夢やゴールを決める

②決めたことをイメージし視覚化する

③イメージすることによりかき立てられた感情を実感し、それが今実際に起っているかのように経験する

 

この方程式の中で重要になってくるのは、どれだけ臨場感を高められるかという点です。

ゴールを達成している自分自身を実際に体験しているように想像できるかどうか。

 

そのためには、あなたの今までの経験、情動記憶、知識を総動員してリアルにゴールの自分を作り上げなければなりません。

こうやってゴールの現実世界をつくりあげていくことにより、脳はゴールの世界に向かうようになり、ゴールの世界に必要な知識や体験も自然に取り込んでいくようになるのです。

 

参考図書:「アファメーション」ルー・タイス著

 

すでにゴールは達成している

ゴール達成のために臨場感を高めていくことで、とても重要なことがあります。

 

それは

「ゴールはすでに達成しているという視点で世の中を観て行動していく」こと。

 

これがないことには、I×V=Rも頭の中の妄想で終わってしまう可能性があります。

臨場感を高めるためには行動も必要です。

そして、その行動は「すでにゴールを達成しているあなたの行動」を現実世界でしていくことです。

 

簡単に言えば、夢がかなったふりをして日々を過ごすということ。

I×V=Rでゴールの自分にリアリティを持てたら、そのリアリティを今の自分として行動するのです。

 

ゴールを達成している自分なら、この場面でどう考えるんだろう?

ゴールを達成している自分なら、この問題をどうやって解決するだろう?

ゴールを達成している自分なら、何を優先して行動していくだろう?

 

このように、常にゴールを達成している自分として物事を判断し行動します。

 

ホメオスタシスで脳を勘違いさせようとしても、妄想だけではどうしようもありません。

そのことはみなさんが少年少女時代に好きな異性と付き合っている姿を妄想していたことを思い出せばわかりますね。付き合っている姿をどれだけリアルに何度もイメージしても、あなた自体には何の変化もなかったはずです。

 

必要なのはゴールの世界にいる理想のあなたをリアルにイメージして、そのイメージどおり現実世界で行動すること。

そのためにゴールの世界の臨場感をつくり出していくということなのです。

 

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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