今回も変性意識状態の話
前回、前々回と変性意識状態について説明してきました。
変性意識について、これまでの内容を読んでいただいている人には「変性意識状態は潜在意識に接続できるなんてすごいな」と思われている人がいると思います。
実際、すごいです。
だがしかし
水を差すようですが、変性意識状態はいいことばかりではありません。
変性意識状態になったばっかりに、取り返しのつかないようなことになる可能性もあります。
何事もそうですが、世の中のすべては陰と陽の関係で成り立っています。
表もあれば裏もあるのです。
例えば、必殺仕事人の中村主水です。
奉行所の同心という表の顔と必殺仕事人という裏の顔です。
(この例えはちょっと違う気もするがまぁいいか)
ということで、変性意識状態にも気を付けなければいけないことがあるのです。
変性意識状態で注意しておくべきこと
変性意識状態は、現実感を伴わない「非日常的な意識」です。
気功やコーチングをやっている人にとっては逆な意味でスコトーマ(心理的盲点)になりやすいのですが、現実感を伴わない「非日常的な意識」って普通に考えたらちょっとやばいです。
ためしに、変性意識ということを知らない人に、現実感を伴わない「非日常的な意識」ってどうゆう感じだと思いますか?と聞いてみてください。
もしかしたらこういう答えが返ってくるかもしれません。
「お酒を飲みすぎて酔っぱらっている状態」
「薬物依存症の人の状態」
「催眠術をかけられている人の状態」
これらの状態は、けっしていい状態とは言えないと思います。(例外もあります)
けっしてしていい状態ではありませんが、これらの状態も変性意識状態です。
リラックスして現実世界とは少し離れたふわふわした世界に行ってしまっているのです。
これらの状態は危険です。
みなさんご存知のように、飲酒すると普段とは全く違う行動をする人がいます。そして場合によっては事故等に巻き込まれてしまうこともあります。
薬物依存は言うまでもないでしょう。
催眠術については、知らないうちに他社に操られている可能性があります。
ここからは、説明しやすいように、危険な状態になる変性意識を「悪い変性意識状態」と呼んで進めていきます。
悪い変性意識状態の何が悪いのか?
では、悪い変性意識状態の何が悪いのか?
一言でいえば、支配されているということです。
アルコール、薬物、他者
意識がそれらに支配されて操られているのです。
変性意識状態は意識が変わりやすい状態です。
変わるということは、良い方向に変わることができますが、悪い方向に変わることもできるのです。
自ら呼吸法や瞑想などをして変性意識に入るとリラックスしてIQが上がりますが、アルコールや薬物依存で変性意識になったらリラックスはしていても脳はアルコールや薬物に支配されて思考停止になり逆にIQを下げてしまいます。
IQが下がった状態で「非日常的な意識」であることが、どれほど危険であるかはこのブログの読者であれば想像できるかと思います。
また、変性意識で意識が変わりやすい状態にあるということは、他者に簡単に変えられてしまう可能性があるということです。
変性意識状態になっている時は、さらに深い変性意識状態の人=具体的には場を支配している人に簡単に内部表現を書き換えられてしまいます。
それがコーチングや気功などのように良い方向に書き換えてくれるならいいが、世の中にはあなたの知らないところでいろいろな仕掛けをしてくる人がいて、あなたの不利益になるような書き換えをしてくる場合もあります。
あなたが他人に変性意識を仕掛けられた時の対処法
知らないうちに変性意識にさせられて、あなたを良くない方向に導かれたりしたら嫌ですよね。
ですので、ここで変性意識で他者に書き換えられるのを防ぐ方法をお伝えしましょう。
簡単な方法を2点お伝えします。
①深い変性意識を作れるように練習する。
深い変性意識状態になれる人は、自分よりも浅い変性意識にしかなれない人には心理的に支配されにくくなります。しかし、簡単な方法と言っておきながら深い変性意識状態になるのはある程度の練習が必要となるので、そう簡単なことではありません。
②変性意識にさせられている、または場を支配されていることに気づく
これは仕掛けられていることに気づくということです。相手が仕掛けてきたことに対して無意識に対応していたら誘導されてしまうことでも、相手が仕掛けてきていることを気づくことができればあなたは冷静に対処することができます。これにはあなたが変性意識について理解して意識しておくことが大切になります。この方法は、あなたが深い変性意識に入れなくても、相手が変性意識を仕掛けているのかを意識していればいいので簡単にできます。(相手のレベルがとても高い場合はわかっていても仕掛けられてしまいます)
最後にひとこと
変性意識のことを知らなくても、無意識的に使っている人もいます。
また1対1の場面に限らず、1対大人数のセミナーとかでも変性意識状態にさせられることがあります。特にみんなで大声を出したり、感情を吐き出したりするセミナーでは、場内の人全員が変性意識状態になってしまうので、こういう場でも自分が変性意識状態であることをしっかりと気づいて冷静に行動することが大事になってきます。
以上、「変性意識状態で注意しておくべきこと」でした。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。