前回の記事は学んだことを使えるようにするには実践練習とそれなりの時間が必要でした。

日常生活の中でリラックス状態を意識する

教わったこと学んだことで、これはいいなと持ったことはすぐに実践で試してみることです。

座学で知識を身に吸収することも大事ではありますが、実際に繰り返しやらないと自分の使える技術として身に付きません。

 

気功やコーチングでは、実際に行う時にはリラックスすることが大事であると教わります。

リラックスして行うことで術者が力を発揮されやすい状態となるということです。

 

だったら、気功やコーチングの練習をする時にリラックス状態に入るように練習すればいいやと思っているとしたらアウトです。

 

リラックス状態が大事だと言われたのなら、普段から何をする時でもリラックス状態を意識してやり続けることが必要です。やり続けて無意識にリラックス状態を保てるようになってはじめて、気功やコーチングの実践の場でリラックス状態が生きてくるのです。

 

気功師やコーチたるもの、いついかなる時でも意識せずとも体が自然にリラックス状態になっていて当然です。

 

ここで以前書いた記事からの引用です。

かつて合気道の世界で達人とまで呼ばれた植芝盛平さんや塩田剛三さんが生前言われていた言葉に「歩く姿、それ即ち武なり」「立ち姿が武」というのがあります。

これは武道(合気道)をする時だけが武道のトレーニングではなく、日常生活の中でも意識せずとも武道としての動きがどれだけできるのかがとても大事なことだということを表現しています。

要は、日常生活のすべてが武道のトレーニングになるということです。

リラックスした自然体でいることを日常とする(2018/8/16)

 

合気道の達人であった植芝盛平さんや塩田剛三さんの言う「歩く姿、それ即ち武なり」「立ち姿が武」という言葉が、まさに練習の時間だけではなく日常生活の中で意識してしてやり続けることの手本です。

 

気功やコーチングであればセルフでやるにせよ対人でやるにせよ、何の道具もいらないので日常生活の中で練習するにはもってこいの技術です。ましてやリラックス状態というのは、気功やコーチングに限らず何をするにしてもパフォーマンスを高めてくれるので、日常生活の中で使わない方がどうかしているレベルになります。

 

ここでリラックス状態について誤解があるといけないので言っておくと、リラックス状態というのがただ単に「ぼけぇ~としてる」だけとか「だらぁ~としてる」だけのことを指しているわけだはありません。

 

スポーツや仕事の大事な場面で「リラックスして」と言われて、そこでいきなり何も考えずにぼけぇ~としだす人はいませんよね。

 

ようは、リラックス状態とは「無駄な力が入っていない状態」です。逆に言えば「必要なことに対して意識や力を集中して発揮されている状態」ということです。

 

もしくは自分のベストなパフォーマンスを引き出せる状態に精神と肉体がなっている状態であることとも言えます。だから種目によっては、激しく動いていながらにしてもリラックス状態にあるということです。

もちろん「ぼけぇ~としてる」だけとか「だらぁ~としてる」という状態もリラックス状態であり、心を空にしてリラックスしたいという時にはとても有効です。特に疲れきっていたりしんどい時にはそういう時間も必要です。

 

ただし気功やコーチングをやるいためなのであれば、普段の日常の動きの中でどれだけリラックス状態を作れるのか、どれだけ無駄な力を抜けるのか、という点に意識を向けてほしいところです。

 

そしてそのリラックス状態を当たり前の状態としてほしいのです。またそうなってこそ気功やコーチングの技術が生きてくるのです。

 

リラックス状態を当たり前の状態にするのも、一朝一夕で出来ることではありません。前回の記事で話したように実践練習を時間をかけて繰り返し行うことで身に付いてくるのです。

 

ちなみに現代人はあまりにも無駄な緊張状態やストレスが多すぎます。それらをどれだけ減らしてリラックス状態に出来るかということも、普段の意識の使い方にかかってきます。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

おすすめの記事