前回の記事は『「ツイてる」という言葉をネガティブな気持ちで言っても、、、』でした。
今回は「ツイてる」という意識状態の作り方について話ししていきます。
「ツイてる」という意識状態の作り方
前回の記事で話ししたように、「ツイてる」という「プラスの言葉」を使ったとしても、その時に「こんなこと言って意味あるのかよ」のようなネガティブな「マイナス思考」を持っていたとしたら、気の流れは良くなりにくいです。
言葉も思考もプラスになることで気の流れは良くなってきます。
だから「ツイてる」という言葉に慣れたら、意識状態も「ツイてる」というプラス思考にしていくことが必要です。
ということで、「ツイてる」という意識状態の作り方です。
作り方は簡単です。
あなたが今まで生きてきた中で一番「ツイてる」と思った場面を思い出すことです。
これで「ツイてる」という意識状態の出来上がりです。
そしてこの「ツイてる」という意識状態で「ツイてる」と言葉にして言えばいいのです。
ポイントは過去の記憶にある情動を利用することです。情動とは感情の動きのことです。
私たちは、過去にあった出来事を思い出す時に、その時の気持ちも一緒に思い出します。特に、喜んだこと、怒ったこと、哀しんだこと、楽しかったことなどの中で印象的な場面を思い出すと、その時の記憶と共にまるで今そのことを体験しているかのような情動が蘇ってくることがあるかと思います。
私たちが持っている、この習性を利用します。
たいていの人には、大なり小なり今まで生きてきた中で一番「ツイてる」と思った場面があるかと思います。その場面を思い出すと、ウキウキな気分になったり、感情がはじけるような喜びのような情動がわいてくると思います。
そしたら、その時の情動を「ツイてる」という言葉に結びつけます。
結びつけるとはどういうことかと言うと、「ツイてる」という言葉を言ったり思い浮かべた時に、あなたが今まで生きてきた中で一番「ツイてる」と思った場面の情動を思い出すようにするということです。
これが「ツイてる」という言葉をきっかけに、「ツイてる」という意識状態を作る方法です。
「ツイてる」という言葉がトリガーとなり、「ツイてる」という意識状態がアンカーとして発動するということです。
拳銃の引き金を引けば弾が出る、水道の蛇口をひねれば水が出る、と同じように「ツイてる」といえば自動的に「ツイてる」という気持ちになるようにしてしまうということです。
これは、そのまま気功技術の作り方になります。
ある言葉や技術名やマントラを唱えたり思い浮かべることで、ある特定の意識状態を作り出すことが気功技術の重要な要素です。
気功技術の中でも、正中線や丹田など、それが出来ている状態を体験していなかったりわからないことは、呼吸法やトレーニングで鍛え上げたり、気の基礎体力的なエネルギーを高めていく必要があります。
しかし、過去の情動を利用する方法であれば、センスのいい人であればわりかしすぐに使えるようになります。よく使う技術の中では「楽しい気」や「森林浴の気」などがその系統にあたります。
とはいえ、まぁ言うほど簡単ではありませんが、やろうと意識すればそれなりのトレーニングで出来るようになる技術です。
気の流れを良くするための「プラスの言葉」「プラス思考」「感謝の気持ち」も、ただ機械的にそうするのではなく、気持ちが乗っていてこそその効果は大きくなるのです。
だから、もし「ツイてる」を言う時に口先だけになりがちであったり、「楽しい」と言っても楽しくなれなそうな時は、過去の記憶からその情動を体験した時の意識状態を持ってくるようにしてみてください。
プラスの情動が多くなればなるほど、あなたの心と身体も喜び、すべてにおいてさらにプラスな方向に意識が行くようになるのです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。