人の脳は新しい挑戦を拒絶する
エナジーカウンセラー/パーソナルコーチのMASAMICHI FUKUSAKAです。
前回の記事「ゴールを意識する②」で、セルフコーチングのマッチョな方法として「あなたが実現したいゴールが、すでに叶っているかのごとく振る舞うこと。」の説明をしました。
今の自分の状態や状況がどうあれ、自分のゴールがすでに叶っていて最高にハッピーな状態なマインドにして維持できる人は、この方法を試してみてください。
しかし、私たちの中には新しいことに挑戦する時にそれを阻止しようとする機能が備わっています。
今回は「人の脳は現状維持が好き」をテーマに進めていきます。
人の脳は現状維持がお好き
ダイエットのリバウンド
ダイエットをしたことがある人は多いと思います。
私もたまにします。
ダイエットで体重を減らすことはわりと簡単です。
単純に摂取カロリーを消費カロリーより少なくすればいい。
だから摂取カロリーを増やす原因である食べるものを減らせば体重は減ります。
だがしかし、多くの場合減った体重が元に戻ります。
なぜなら、脳が天才的な働きであなたの身体をもとに戻しているからです。
この「脳が天才的な働きであなたの身体をもとに戻している」しくみをホメオスタシスと言います。
ホメオスタシスとは
人はホメオスタシス(恒常性維持機能)という働きを持っています。
ホメオスタシスとは、気温など外部の環境が変わっても体の中を一定に保って安定的な状態を維持するしくみのこと。
わかりやすい例で言えば
・身体が熱い時に汗をかいて体温をさげようとする。
・身体がつかれた時に、休ませようと眠くなる。
・怪我した時に、傷口を修復してくれる。
上記のように、ホメオスタシスは私たちの体の中を一定に保ち安定的な状態を維持し続けようとしてくれます。
ここで重要なポイントは「体の中を一定に保って安定的な状態を維持する」ところです。
どうして重要かと言うと「その状態がその人にとって良いか悪いかに関係なく、体の中を一定に保つ働きをする」からです。
例えば先ほど上げたダイエットを例にするとすると、脳はダイエット前の(太った)状態が安定した状態だと認識しています。
それがいきなり体重が減っていったら、安定した状態を保つホメオスタシスが異常を察知し、ダイエット前の(太った)状態に戻そうと無意識に強烈な働きかけをします。
すると人はダイエットしたいと思っていても、ホメオスタシスの働きに支配されて、またもとの習慣に戻してしまうのです。
生活習慣もホメオスタシスが現状維持に引き戻す
同じようなことは、タバコにおける禁煙、ゲームやギャンブルの依存症をやめたいと思っても少ししたら復活してしまうことにも見られます。
また腰痛や首痛の人が整体に行って症状が改善しても、またしばらくすると以前の状態に戻ってしまい定期的に何度も通うことになることもそうですね。
このようなわかりやすいことだけでなく、日常生活の中で行われる思考パターンや行動パターンの中にも安定した状態を保つためのホメオスタシスがたくさん組み込まれています。
そして、何か普段と違うパターンが続くと元に戻そうとする働きがおこります。
だから、たくさんの人たちが毎日同じような生活をする現状維持をしているのは、何も好き好んでそんしているのではなくホメオスタシスの働きの影響なのです。
「ホメオスタシスが働いてても、ダイエットや禁煙に成功する人もいるよね。」
「もちろんです。なぜならホメオスタシスを突破する方法もちゃんとあるからで
す。」
次回は「現状維持を突破する方法」をテーマに書いていく予定です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。