前回の記事は魔術師ならば困難な時こそ冷静であらねばならない~意識状態の移動でした。

 

意識状態の移動をすることによって同じ人なのに行動や考え方が明らかに変化する。この意識状態の移動が自由自在に使えるようになると、自分の生活を快適な方向にデザインしていくことが手軽になります。

意識状態の移動の仕方は、抽象度の移動であり、認識を換えたり、視点の切り替えであり、呼吸法を使ったり、イメージを使ったり、変性意識状態を深めたりといろいろありますが、それら全部をひっくるめて気功と捉えることが出来ます。

という内容を前回の記事では書きました。

 

今回の記事も前回に引き続き、意識状態の移動という物の見方を使った内容を書いていきます。

気功とは自分がなりたい意識状態に移動すること

私たちは周りから多くの影響を受けます。いろいろな情報やその場の雰囲気によって自分自身の意識状態を変化させられています。また自分自身の体調やによっても意識状態は変化します。

 

楽しくなったり、不機嫌になったり、緊張したり、イライラしたり、やる気になったり、嬉しくなったり、などと周りから受ける情報によって意識状態は変化します。外側からの情報により、意識状態を変化させられています。

 

前回の記事で書いた意識状態の移動とは、意識状態を外側からの情報の影響で変化させられるのではなく、自分が自分自身に情報を発して変化させるということです。

 

例えば、以下のようなことです。

イライラして頭に血が上っているので、落ち着きたい

身体が緊張してしているので、リラックスしたい

どうしても仕上げなければいけない仕事があるから、やる気を出したい

 

意識状態を移動させようと思った場合に必要なのは、まず第1にゴールです。

ゴール=どうなりたいかです。

令に上げたことで言えば「落ち着きたい」「リラックスしたい」「やる気を出したい」がゴールということです。

 

ゴールが決まったら次に必要なのは、知識もしくは技術です。

設定したゴールの状態に移動するためにどうすればいいのかという具体的な方法です。

 

例えば、「イライラして頭に血が上っているので、落ち着きたい」ということであれば、「深呼吸をすればいい」という知識があり、その「深呼吸」を実行する技術が必要だということです。(わかりやすく深呼吸としています)

 

意識状態を移動するためには、どこに移動したいのかというゴールと、そのゴールを達成するための方法を知る必要があるということです。

ここで意識状態の移動を気功とリンクさせて話をすすめます。

 

頭を柔軟にして考えると、気功とはゴールとして設定した意識状態に移動することと捉えることが可能かと思います。

 

ゴールとして設定した意識状態に移動することを気功とすると、その特定した意識状態に移動する方法を気功技術と言うことが出来ると思います。

 

で、その気功技術を質の良いモノとするために日々行うことが鍛錬とかトレーニングということになります。

 

その気功技術の鍛錬を日々続けていると、ある時に「自分が追い求めていたのはこれだったんだな」いうようなとピンとくる感覚が見つかることがあります。「あっ、この意識状態だな」というその技術に対する自分なりの正解です。

 

そうしたら、その意識状態を記憶します。また、その意識状態に至った方法を再現します。そして鍛錬の度にその意識状態に移動するようにします。それを繰り返していると、呼吸法なりイメージ法なりの具体的な鍛錬をしなくても、その意識状態に移動することを意図するだけで、その意識状態になれるようになっていきます。

 

そうやって自分が本当に使える気功技術を鍛錬していけば「落ち着きたい」「リラックスしたい」「やる気を出したい」などなど、その時に自分がどういう意識状態になりたいかのゴールさえあれば自由自在に瞬時に自分をその意識状態に移動させることが出来るのです。

 

これが気功です。これを自分自身に使えばセルフヒーリングであり、他人の意識状態も移動させることが出来れば気功師ということになるのです。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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