前回の記事は心の悩みを消すシンプルな方法でした。

自分を支配するにも時間が必要

心と身体が離れてしまっている状態であればあるほど、目の前の現実世界よりも想像上の世界の方に心が持っていかれます。

 

それがプラスな方面で気分が良くなってくるのであればいいのですが、マイナスの方面に向かってしまうと過去に起こした失敗であるとか、未来に対する不安な気持ちに心を支配されてしまい、悩みや自己否定などのネガティブな感情を引き起こしてしまいます。

 

そういった悩みの解決法として、過去や未来に離れていっている心を今ここである現在に持ってくることを前回の記事では説明しました。

 

その具体的は方法のひとつとして紹介したのが、呼吸に意識を向けるという方法でした。

 

呼吸に意識を向けることはとても重要なことであり(ほとんどの人は重要だと思っていませんが)、呼吸のチェックと心の悩みの解消が出来てしまうこのメソッドはとても有効なので、まぁ気が向いたら使ってみてください。

 

前々回の記事の『あなたはあなたという国の王である』では、あなたはあなたの心身を自由に支配することができると話しました。

 

それは自分がこういう人で在りたい、これを出来るようにしたい、と意識すれば自分自身を変えていけるということです。

 

しかしながら、それには時間がかかります。

 

なぜなら、私たち人間は習慣の生き物であり、生活のほとんどを無意識に支配されているからです。

 

無意識に支配されているとは思考や行動があなたの意思に関係なく、ほとんどが自動的に決められそのとおりに動いているということです。

 

また、ほんのわずかな自分の意識さえも無意識の方が先に動いているというデータさえも出ています。

 

無意識の働きは強烈です。一日24時間ほとんど休みなく稼働しています。

 

ということは、無意識イコール自分そのものです。

 

なので、私たちが自分を書き換えようとする場合、無意識に介入して無意識にしていることを書き換える必要があります。

 

無意識に介入する方法は、意識に上げることです。

新しく取り入れたい習慣だったり、成りたい自分などのイメージを意識に上げて、それを意識的にすることです。

 

まぁ新しい習慣は無意識には出来ませんので、必然的に意識的にやらざるを得ません。

 

それに意識に上げなければ、無意識が自動的に今までのパターンを実行してしまいます。

 

だから、自分を書き換えるには、書き換えたいことを意識に上げて習慣的にやり続け、それが無意識に落とし込まれるまで続ける必要があるのです。

 

無意識でやっていることを意識にあることで書き換えて、また無意識に戻す。

 

無意識→意識→無意識

 

この作業が必要なのです。

 

なぜなら、無意識イコール自分だからです。

 

セミナーや本などで知識を得て、自分が変わったような気になったりすることもあろうかと思いますが、知っていると使えてるでは全然違います。(変わるきっかけにはなります)

 

自分の無意識に落とし込まれてはじめて、自分の身になったといえます。

 

無意識に落とし込むまでは、とにかく意識に上げて継続させます。そうしないと自動的に働く無意識に飲み込まれてしまいます。

 

ということは、どれだけ意識に上げられるかがポイントとなります。

 

この意識に上げるという行為を、自分の意思力だけでなんとかしようとしても、あまりうまくいきません。

 

使うべきは意思力ではなく、習慣化です。

 

自分の生活スタイルの中に、意識に上げたいことが自然と入ってくるようにデザインするのです。

 

習い事やジムに入会して部活みたいに毎日するようにしてしまう。

自分がしているルーティンの中に新しく組み込んでしまう。

意識に上がるトリガーとなるようなものや言葉を身近にセットしておく。

コーチや信頼できる人に頼んで指摘してもらうようにする。

 

こういった方法などを使うことで習慣的に意識に上がりやうくなり、意思力に頼らずとも続けやすくなります。

 

そうすると、どんどんやることが当たり前になってきて、自然と身体にしみこむようにこなすようになってきます。

 

無意識化です。

 

自分を自分で書き換える基本的な方法はこれです。

 

意識に上げて、やり続けて無意識に落とし込む。

 

やり続ける必要があるのだから、当然ながら時間もかかります。

 

まぁ自分を支配するのも簡単ではないということです。

 

逆に言えば、時間をかける覚悟があれば、大抵のことは出来るようになるのです。

 

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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