ホメオスタシスを突破できるのか?
エナジーカウンセラー/パーソナルコーチのMASAMICHI FUKUSAKAです。
前回は「人の脳は現状維持が好き」というテーマで、「人にはホメオスタシス(恒常性維持機能)があり今までと違うことをすると脳が現状維持させる働きをする」と説明しました。
今回の記事は「現状維持(ホメオスタシス)を突破する方法」を書いていきいます。
現状維持(ホメオスタシス)を突破する方法
1.環境を変える
2.自分を観察し、自分の感情を意識する
ダイエットが成功しない。
禁煙が成功しない。
スマホゲームがやめられない。
やめたと思っても3日ともたない。
人は習慣になってしまっていることを変えることはとても大変です。
それほど現状維持(ホメオスタシス)の働きは強烈です。
しかし強引に変えてしまう方法があります。
1.環境を変える
著名な経済評論家の大前研一さんが「自分を変革する3つの方法」として話した有名な言葉があります。
「人間が変わる方法は三つしかない。
一つめは時間配分を変えること、
二つめは住む場所を変えること、
三つめはつきあう人を変えることだ。
最も無意味なのが〝決意を新たにすること〟である。
決意だけでは何も変わらない」
大前研一さんの述べている「人が変わる方法」は、自分から変化していくのではなく、外側の環境を変えることで人は変わっていくということです。
また変わろう決意するだけでは人は変われないと話されています。
確かに、周りの環境や状況を変化させてしまえば、人は変わる可能性はありますね。
また皆さんご存知のように変わろうと決意しただけでは、簡単には変わりません。
何の目的もなしに環境を変えても何も変わらないとは思いますが、自分を変える目的で環境を変えることは有効だと思います。
なぜなら環境を変える=現状を変える。そしてそれは物理的に現状維持に戻る場所自体をなくしてしまうことだから。
戻る場所がなければ戻りようがありません。
そのため、環境を変えることは、現状維持(ホメオスタシス)を突破する方法の一つとしてとても有効なのです。
2.自分を観察し、自分の感情を意識する
次はコーチングでホメオスタシスを突破します。
コーチングはマインドを扱う技術になります。
では脳に引き戻されないためコーチング的にどういう方法をとるかというと、現状維持を好む脳を味方につける方法をとります。
脳を味方につけると方法とは、脳が現状維持に戻る働きをするなら、脳に未来側の理想の自分の方を現状だと思い込ませるのこと。
脳が未来側の理想の自分の方を現状だと思い込めば、ホメオスタシス機能が自ら理想の自分の方に向かって進んでくれます。
コーチングの方法をざっくりと簡単に言えば、まず始めにゴール(理想の自分)があり、そこに向けてセルフトークのコントロールなどのコーチング技術で新しいセルフイメージ(未来側の自分)を作っていくことで、思考パターンや行動パターンが未来側の理想の自分のパターンになり、未来側のパターンを現状だと思い込んだホメオスタシス機能が自動的に理想側の自分に変えてくれるということです。
ただし、脳に未来側の理想の自分の方を現状だと思い込ませるとしても、そこに行くまでにはやはり時間がかかってしまいます。
そんな時、ふと心のすきまに入り込んでくるものがあります。
感情をコントロールする
それは感情です。情動とも言われます。
人は感情の生き物と言われています。
ゴールに向かって論理的にセルフコーチングを使っていても、目の前の出来事に感情を左右され未来のゴールの達成感よりも目先の快楽などを優先してしまうこともあります。
感情に流されると、ホメオスタシスが働き現状に戻りやすくなってしまいます。
そんな時、感情に支配されないでコントロールする方法があります。
自分を観察する
それは自分を観察することです。
「自分を観察する」というセルフコーチングの原点に帰ります。
自分を観察することで、自分が感情に動かされていることが意識に上がってきます。
意識に上ってしまえば自分でコントロールできるようになります。
自分は今どういう心理状態なのか?
どうしてそうなったのか?
なぜそう思ったのか?
そうすることで論理的思考が働き感情に流されそうな自分を軌道修正することができます。
また、たとえ感情に流されてしまうことがあったとしても、それに気が付きすぐに「私らしくなかった。次は〇〇しよう」と未来側のセルフイメージを作っていけばゴール側に向かっていけるのです。
現状維持(ホメオスタシス)を突破するためには、常に自分を観察すること。
自分のしていることに意識を向けることです。
そうすればホメオスタシスが無意識に現状に戻そうとすることに気がついて、それに対して正しく対処ができるのです。
次回は「悪い習慣をすぐにやめられる方法」を書いていく予定です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。