今この瞬間を楽しく生きる
前回の記事は「目的と手段の逆転だ~やりたいことを見つけるというゴール設定」でした。
今回も小説『Fate/Zero』からの引用でスタートです。前回同様に言峰綺礼とアーチャー(英雄王・ギルガメッシュ)の会話シーンからです。
求めるところを、為すがいいー万事がお前次第なのだから(Fate/Zero)
「そもそも前提として、まずお前は他のマスターとの契約下にあるサーヴァントの誰かを奪い取るところから始めなければならないわけだが。
ならばいっそ——いや、言うまい。フフ、ここから先は綺礼、万事がお前次第なのだから」
(略)
「求めるところを、為すがいい。それこそが娯楽の本道だ。そして娯楽は愉悦を導き、愉悦は幸福の在処を指し示す。
道は示されているぞ、綺礼。もはや惑うまでもないほど明確に、な」
虚淵玄『Fate/Zero 4 散りゆく者たち』
幸せでありたいとか、幸福を求めて生きるのであれば、やることは単純明確です。
自分がやりたいと思ったことをやることです。
求めるところを、為すがいい。それこそが娯楽の本道だ。そして娯楽は愉悦を導き、愉悦は幸福の在処を指し示す
英雄王・ギルガメッシュ様がおっしゃっているように、求めるところを、為すがいいのです。
いやもちろん、何してもいいと言っているわけではありません。
人間として成熟していることやルールをわきまえていることは社会人として必要であるが、そうであればあなたのやりたいことは決して人の道に反するようなことではないはずです。
日本に住む多く人の思考の中には、我慢して頑張っていればそのうちいいことがあるといったようなニュアンスの思い込みが入っています。日本の学校教育は、基本的には言われたことを理解して言われた通りに働く労働者を生産するようなシステムになっています。そこにあるのは言うこと聞いて真面目にやっていれば幸せが待っているというような、資本家や支配者階級に都合のいいある種の洗脳のようなものです。
その生活は、先の幸せを求めて、今の幸せを犠牲にする生活に見えます。
しかしもうそろそろ私たちの認識もパラダイムシフトするべきです。
どうパラダイムシフトするべきかというと、今を我慢して行きるのではなく、今を幸せに生きるという認識にしたいのです。今を楽しむというマインドセットに切り替えてほしいのです。
今を楽しむことが全ての基本です。流行りの言葉で言えば「今ここ」であり「今を生きる」ということです。今にフォーカスして、今を楽しく生きる意識を持つのです。
今を楽しく生きる簡単な方法はやりたいことをやることです。やりたいと思ったことだけをやって、やりたくないことはなるべくやらないことです。あなたが今を楽しく生きようと決めて、その通りに行動することです。
万事がお前次第なのだから
とは言え、今やっている仕事を急に辞められるわけでもないし、生活のことも不安に感じたりして、生活スタイルを変えることが難しい人もいるかと思います。まぁ気持ちはわかります。なのでそういった人には、まず気持ちを切り替えることをおすすめしています。
では、どのように気持ちを切り替えるのか?
「常に今を楽しむ」という意識を常に持つことです。
やりやいことがやれない(または思いつかない)のであれば、今やっていることを楽しむことにフォーカスすることです。またそれでも、どうしても今していることが楽しめないなら、どうしたら楽しくすることが出来るのかを考えることです。
要は、「今が楽しくある」ことが当たり前のような気持ちで生活をするということです。
意識を楽しい方向に向けていると不思議なことに本当に楽しいことが多くなってきます。また、常に楽しいことにフォーカスすることによって、自分が何をすることを楽しく感じているかも明確に見えてくるようになります。
そうしたら少しずつでもいいので、その楽しいと思えることを実際にやってみることです。それが仕事であれ趣味であれ、あなたがやりたいと思ってやっているのであれば、それは娯楽です。その娯楽の中に、あなたが心から喜びを感じるようなことが見つかれば、それは愉悦です。その愉悦こそが、あなたが求めたい幸せの形に近いイメージになります。そうしたら、そのイメージにそったゴール設定をして、さらに求めるところを、為すがいいのです。
そしてやるかやらないかは、いつもあなた次第なのです。
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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。