前回の記事は「ボタンを押してスイッチを入れるみたいに、このひと言で意識を切り替える」でした。
実力を上げたいなら土台作りを継続すること
前回、前々回の記事で引用したセリフは、衛宮切嗣が士郎に語った魔術を学ぶにあたっての心得のようなものです。いわば押さえておいてほしい基本事項です。
気功を学ぶときも押さえておいてほしい基本事項のようなことはあります。気功のどんな本にも基本的なこととして書いてあることはほとんど同じなので、それを基本事項と捉えても間違いはないかと思います。
で、気功における基本事項とは、リラックス(脱力・弛緩)と呼吸です。
そしてそれに続くのが、姿勢(フォーム)と想像力です。
リラックス、呼吸、姿勢、想像力によって瞑想や鍛錬を行って基礎的な力を身につけていくことになります。(これは魔術を学ぶことについても、ほぼ一緒です)
リラックス、呼吸、姿勢、想像力については、改めて言われるまでもなく誰しもが普段からやっていることではあります。
しかしながら、普段からやっていることを改めて指摘されるということは、普段からやっているやり方ではよろしくないということを表していることになります。そのやり方では、なっちゃいない、使えていない、出来ていないということです。
リラックス、呼吸、姿勢、想像力については、それなりの場にいないとしっかりと教えてもらう機会はあまりないかと思います。だから子供の頃から自己流でやってきたことを、大人になっても無意識にやり続けている人が多くなります。
で、その無意識でやっている今のやり方では気功の能力を伸ばすことは難しいことであり、逆に言えば、リラックス、呼吸、姿勢、想像力を正しく自由自在に使えるようになれば気功の能力を伸ばすことが簡単になるということです。
また、リラックス、呼吸、姿勢、想像力は使いこなすことで、気功のみならず全てのことにおいて能力を伸ばしパフォーマンスを上げることの土台にもなります。
いつも言うことですが、何事においても土台をしっかり作ることが一番重要です。
その点で言えば、気功でもコーチングでも他のことでも何かをじっくりと学ぼうとしてスクールなどに通った場合、一番大事で最も肝になる部分は、初日の一番最初に習うことであったりします。
もちろんその後に学ぶ具体的な技術も大切ではありますが、それよりも初日の一番最初に習う最も基本的なことを毎日毎日繰り返し意識して鍛錬していくことが、本当の実力をつけるための一番の近道になります。
新しいことを学ぶときには、すぐに効果の出やすい小手先の技術や、見栄えのいい派手な技術を欲しがります。また実力のないうちに目先の結果(利益)を求めがちにもなります。それによってある程度の成果をつかむことも出来たりするのですが、基礎的な土台をおろそかにしているとそこで成長が止まってしまいます。
新しい技術の習得や結果を求めることは、もちろん大事なことであり否定すべきことではありません。しかしながら基礎となる土台を整えることが本当の実力につながり長い目で見れば大きな成長につながります。
また基本というのはやればやるほど奥が深いということがわかってきます。日々フィードバックを取りながら繰り返すことで、細かいことが見えてきたり新しい気づきが得られたりします。
そして基本の力が伸びれば全てがレベルアップするのです。
気功であれば、正しくリラックス、呼吸、姿勢、想像力の方法を学び、それを意識に上げることとフィードバックによって検証を繰り返すことで、確実にレベルがアップします。
リラックス、呼吸、姿勢、想像力はいつでもどこでも使うものであるので、やろうと思えば起きている時間はいつでも鍛錬ができます。
あとはあなたがこれらの鍛錬を、どう習慣化するか、どう楽しめるか、どう重要視しているかということが継続できるかどうかにつながってくると思います。
本当に身に付けたいことがあるのであれば、腰を据えて土台となる基本を身に付けていきましょう!!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。