前回の記事は『赤色が無意識に与える影響②』でした。
光が無意識に与える影響
今回は光の明るさや暗さが無意識に与える影響です。
今いる場所から受ける感覚が明るいか暗いかが無意識にどう関係しているのかという話であり、前回の赤と同様視覚から受けている影響になります。
そして今回も参考書籍としてタルマ・ローベル著『赤を身につけるとなぜもてるのか?』からの引用を活用します。
光ー冬になるとなぜ気持ちが沈むのか?
第6章 光ー冬になるとなぜ気持ちが沈むのか? まとめ
(研究内容は省略)
【結論】
・白と明るさは好ましさと、黒と暗さは悪さと結びついている
・黒は暴力性の強さを連想させ、それが実際の行動にも影響を及ぼす
・私たちの明るさの感覚は、心の影響を受けており、好ましいものを見たり、好ましい気分のときは実際よりも明るく、悪いものを見たり、悪い気分のときは実際よりも暗く感じる
・暗い場所では人の「暗い」衝動が引き出され、不正が起きやすくなる
・明るい光を浴びるほど、気分がよくなり、社交的になる
【応用編】
・相手から好印象をもたれるためには、白い服を着よう
・寝室やリビングルーム、オフィスは物理的に明るくしておこう
・気持ちが沈んだときは、外に出て太陽の光を浴びよう
タルマ・ローベル著『赤を身につけるとなぜもてるのか?』
今回も結論から言うと、白や明るさは無意識に好ましさや明るさを連想させ、黒や暗さは無意識に悪さや暗さを連想させるということです。
このブログを続けて読んでいただいている方ならもうおわかりのように、五感などから受けている物理的な情報が、自分や目の前の人に感じる比喩的な情報と、自分の気づかないとこで無意識に結び付けています。
ということは自分ではそのつもりはなくても周りからたくさんの影響を受けていることになります。
そして同じ状態や環境に長くいて繰り返しその影響を受けていれば、その人の性格や思考や行動などを作り上げていく要因ともなりえるわけです。
光ということで言えば、明るい場所にいると気分が明るくなる傾向があり、暗い場所にいると気分が暗くなる傾向があることが実証されています。
これが一日二日だけその場所にいたであれば、それはその時の気分だけに影響を与えることですが、何年間も続けてその場所に居続けていれば、そこにいることがその人の性格にも大きく影響してくる可能性が高くなります。
明るい場所に居続けた人は明るい性格になりやすく、暗い場所に居続けた人は暗い性格になりやすくなるということです。
で、明るい性格と暗い性格のどちらでいる方が楽しく暮らしやすいかといえば、明るい性格でいる方が楽しくなりやすいですね。
であれば、できるだけ明るいところに自分を置いた方が自分にプラスの影響を及ぼすことがわかってきます。
また、光には明るさ暗さだけでなく、好ましさと悪さとも無意識で結びつきます。
光=白=好ましさ
闇=黒=悪さ
今までの経験などから、この連想を無意識が自動的に行っているということです。
なので白は好印象を受けやすく、黒はその逆になります。
また暗い場所では明るい場所よりも、不正や悪い行いをする可能性が高くなることも実証されています。犯罪は夜の方が多いですし、サングラスをかけているだけでもそのような傾向がみられることが実証されています。
当然ながら、これらは必ずこうなるということではなく、無意識にその方向にバイアス(偏見)がかかり、その環境の影響で思考や行動が変わる可能性があるということです。
これらのことから、まだこちらに何のイメージも持っていない初対面の人に対し、光の働きを取り入れることで良い印象を与えやすくなることもおわかりになると思います。
さらに個人的に一番有効だと思うのは、光を自分自身を明るく正しい方向に導くことです。
多くの人が、闇の暗い人生よりも光輝く明るい人生を望んでいるだろうし、悪い判断や行動よりも正しい判断や行動をして生きたいと思っているはずです。
そうであるならば、暗い部屋の中で明るく楽しく生きるにはどうすればいいかと考えるよりも、まずは太陽の下や明るい場所や明るい雰囲気の場所に、自分を置いてあげることです。
そしてその明るさを自分の日常としてしまうのです。
光はあなたに明かりをともします。
光を自分の中に取り入れましょう!
もっと太陽の光を浴びましょう!!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。