ゴール達成への道は日々の積み重ね

 

前回の記事は『彼方にこそ栄え在り』届かぬからこそ挑むのだ~現状の外のゴール設定でした。

今回も小説『Fate/Zero』からの引用でスタートです。前回に引き続き、アーチャー(英雄王ギルガメッシュ)に挑んでいるライダー(征服王イスカンダル)の心象風景になります。

一歩、さらにもう一歩先。ただひたすらにそれを繰り返す(Fate/Zero)

求め望んだその‟果て”が”、いま彼の行く手に屹立する。数え切れぬほどの幾多の丘を越え、幾多の河を渡った末に、ついに見出した到達点。

ならば、越える。

あの敵の上を踏み渡る。

一歩、さらにもう一歩先。ただひたすらにそれを繰り返す。積み重ねればいずれ必ず、あの遥か遠い姿にさえ、剣先は届くはずなのだ。

虚淵玄『Fate/Zero 6 煉獄の炎』

 

ライダー(征服王イスカンダル)のゴールやゴールへ向かう過程は、どちらかと言えば体育会系的なノリなので、人によっては自分にはちょっと合わないと思われるかもしれません。でも、それはそれで何の問題もありません。

 

成長の仕方や人生の楽しみ方、または何を喜びとするかなどは人それぞれ違います。また向き不向きもあります。だからゴール設定やゴール達成は、その人に合った方法でその人のやりたいようにやればいいのです。

 

このブログでもいくつかの方法を掲載していますが、それぞれベースとなる考え方はほぼ一緒です。ただ具体的に実践する場合に、必ずこうしなさいというのではなく、いくつかのパターンがありますよ、ということです。

 

いずれにしても、無理して自分が嫌がることをする必要な全くありません。まぁ場合によっては多少は踏ん張りが必要な時もあるかもしれませんが、いずれにしても基本的には自らが進んでゴールに向かって取り組むようにデザインしていくことが一番いい方法になるかと思います。

 

とはいえ、ライダーの体育会系的ノリもコーチングの王道と言えば王道です。そのライダーといえども自分の真のゴールがすんなりと見つかったわけではありません。

 

求め望んだその‟果て”が”、いま彼の行く手に屹立する。数え切れぬほどの幾多の丘を越え、幾多の河を渡った末に、ついに見出した到達点。

 

自分の本当にやりたいことがわかりません。ゴール設定が出来ません。という声をよく耳にしますが、まぁ何もせずに真のゴールなど、なかなか見つかるものではありません。ライダーでさえ『数え切れぬほどの幾多の丘を越え、幾多の河を渡った末に、ついに見出した到達点』なのです。これをコーチング的に翻訳すると、何度もゴール設定を更新し、いろいろな方法を試したその先に、やっと真の到達点だとするゴールを見つけることが出来たということです。

 

何かをやりたいと思ってゴール設定をしても、それが本当に自分が望むものであるかは、そこに近づいていくまでなかなかわからないものです。だから、基本的に全てのゴールは仮のゴールとも言えます。

 

その仮のゴールに向かうために知識を入れたり行動を積んだりしているうちに、スコトーマ(心理的盲点)がはずれ今まで見えていなかったものが見えてきます。見える景色が変わってくれば、当然ながら自分の目指す場所も変わったり増えたりするでしょう。その繰り返しにより、運が良ければ人生における真のゴールが見つかるかもしれないということです。

 

とはいえゴール設定はその時のあなたが本当にやりたいことに設定するので、たとえそれが思い込みであってもその時点においては真のゴールであるとも言えます。まぁ書いといてなんですが真のゴールとか仮のゴールとかそのへんの解釈はあまり重要ではなく、大事になってくるのはそのゴールがあなたに喜びをもたらすゴール設定なのかということです。そのゴールを想像するだけで興奮してくるようなものなのかどうかです。

 

もっと端的に言うと、そのゴールに向かって自然と動きだせるかということです。ゴールを設定したからこれをやらなければいけないとかではなく、それをやるのが当然だというように行動を促されるゴール設定かどうかです。

 

他人から見てそれが苦行のように見えても、やっている本人は好きでやっているのが基本的なゴールへの道筋です。登山と一緒です。興味ない人から見れば「なんで疲れて苦しくて危険なことをわざわざやってるの?」ということでも、好きな人から見れば「好きでやってるんですけど何か?」という感じです。

もちろん疲れもするし苦しいし危険かもしれないけど、それを当然のこととして受け止めた上で、さらにその先に自ら望んで進んでいきたいのです。それを努力と人は呼ぶかもしれませんが、本人からしたらやりたいからやっているだけです。これがWANT TOでやるということです。

 

努力ではなく自然とゴールに向かって行く感覚。設定したゴールが現状の外側であればあるほどそこにたどり着くのはたやすくはないが、それでも一歩一歩着実に前に進んで行く感覚。

 

一歩、さらにもう一歩先。ただひたすらにそれを繰り返す。積み重ねればいずれ必ず、あの遥か遠い姿にさえ、剣先は届くはずなのだ。

 

ゴール達成は基本的には日々の積み重ねでしかありません。だから、その日々の積み重ねを日常生活の中にうまくデザインしていくことです。

 

わかりやすいのが、中学生になり必然的に毎日部活動をするようになって、全くの初心者で始めた種目が1年たったらかなり上達しているイメージです。そこにコーチング的な感じで、自己肯定感を上げ、明確なゴールやなりたい自分を設定をし、知識の裏付けのある方法をフィードバックを取りながら日々積み重ねていけば、成長しないわけはないのです。

 

千里の道も一歩からです。ゴールに一歩一歩近づいていく感覚です。そうやって着実に積み上げていく中で、気づいたら急成長していたり、前に設定したゴールをいつの間にか通り過ぎていたということも出てくるのです。

 

本当に叶えたいゴールが見つかったら、そのゴールに対して自然と一歩一歩近づいていくように自分の生活をデザインすることです。そして日々フィードバックを積み重ねながら、少しの成長にも喜びを感じることです。

 

ゴール達成も大事ですが、そこに至る日々の成長にこそ価値があります。遥か彼方のゴールに想いを馳せながらも、今日の一歩にも喜びを感じながら着実に前へ進めて行きましょう。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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