ゴール設定が出来ません!!~やりたいことを見つける方法

 

前回の記事はあの子供は行動の仕方を一度も教えられていない~プレイヤーになるでした。

 

ロバート・B・パーカー著の小説『初秋』からの引用が続いているので、今更ながら『初秋』について少し紹介しておきます。

 

『初秋』は1981年に発表されたハードボイルド小説であり、私立探偵であるスペンサーが主人公の物語です。ロバート・B・パーカーの著作した探偵スペンサーを主人公にしたシリーズは人気小説であり40年間にわたり全39冊の作品が発表されています。『初秋』はその7作目の作品になります。

 

その内容は15歳の少年とスペンサーの心の交流を描いたシリーズ中の異色作でありながら、シリーズの中で一番人気の高い作品です。少年の自立と成長を促す模写はまさしくコーチングそのものですので、コーチングに興味のある人にもおすすめの作品です。また『初秋』で15歳だった少年の10年後の話となる『晩秋』という作品もあるので、興味のある人は是非。

ということで、今回も初秋からの引用です。会話の部分のみの引用になります。

やりたいことをなんでもやれるとしたら、なにがやりたい?(初秋)

「明日はどうするの?」

「なにかしたいことがあるか?土曜日だ」

「例えば?」

「やりたいことをなんでもやれるとしたら、なにがやりたい?」

「わからない」

「二十五になった時、自分はなにをしてると思う?」

「わからない」

「前から行きたいと思ってたところはないのか?誰も連れてってくれないし、おまえが頼みたくても頼めなかった所は?」

「ぼくは《赤い靴》という映画が好きだった」

「バレエ、見に行くか?」

「オーケイ」

『初秋』ロバート・B・パーカー著

『赤い靴』(あかいくつ、The Red Shoes)は、1948年のイギリスのバレエ映画。監督はマイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー。 原作はハンス・クリスチャン・アンデルセンの同名童話である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

コーチングセッションを受けに来る人に相談されることで一番多いのは、「ゴール設定が出来ない」という悩みです。平たく言えば「何をしたらいいのかが、わからない」ということです。

 

コーチングセッションを受けに来るくらいの人なので、「今の自分を変えていきたい」という気持ちに嘘偽りはなく、自分の人生にしっかりと真面目に向き合っている人達です。そのような人が「今の自分を変えていきたい」のに「何をしたらいいのかが、わからない」のはある意味深刻です。

 

しかし「今の自分を変えていきたい」のに「何をしたらいいのかが、わからない」あなたもこれからは心配ご無用です。その悩みは、今回のブログを読んで解消してしまいましょう。

自分で決めて自分で行動する

「何をしたらいいのかが、わからない」となる理由は大きく2つあります。

 

まずひとつ目は、今まで目の前に何をすべきかという選択肢が提示されていてそれから選んでいたため、自分で好きなことを見つけてそれをやるということをしてこなかったから。

 

これは、いつも言っていることですが「自分で決めて自分で行動する」ということが出来ていないということです。前回のブログの文脈で言えば、「自分で決めて自分で行動する」とは、他者がプレイする(した)世界を観るために参加する行動ではなく「自分が主体的にプレイヤーとして参加する」行動の方をイメージしてもらいたいところです。

「あの子供は行動の仕方を一度も教えられていない~プレイヤーになる」

そして身近なことや小さなことからでもいいので「自分で決めて自分で行動する」ことを習慣化することで、自分がやりたいことをやることが当たり前になってくるのです。

 

まぁしかし、これは習慣として身に付けていきたいことなので多少時間がかかることです。それよりも、今すぐに「やりたいことを見つける」「ゴール設定」をしたいという人には、次に上げる方法がおすすめです。

自分を縛っている制限を外して考える

「何をしたらいいのかが、わからない」となる理由のふたつ目は、無意識に自分に対し制限を設けているからです。これはやりたいことにたいして、出来ない理由を無意識の中にたくさん持っているということです。

 

例えば、

「自分の能力では、こんなことするのは無理だろう」という現状の自分から見た制限

「こんなことをしたいと言ったら周りに馬鹿にされる」という他人の評価を気にした制限

「前に失敗したから、またどうせ失敗するだろう」という過去の記憶からの制限

「そんなことするお金ないし」というお金を言い訳にする制限

「もう今からやっても遅いでしょ」という年齢を言い訳にする制限

「新しい行動を起こすのが不安」という恐怖からの制限

 

無意識の中にこれらの制限があるたに、何かやりたいことが出てきそうになっても、無意識がそのやりたいことを打ち消してしまうのです。その結果、自分を変えたいけど「どうしたらいいかわかりません」「やりたいことが見つかりません」「ゴール設定が出来ません」となってしまうのです。

 

では、無意識に自分に対し制限を設けている人はどうしたらいいのか?

 

まず、自分に制限を設けているものは何かを意識に上げます。

次に、その制限がなかったら何をやりたいかを考えます。以上!!

 

例えば

「自分の能力では、こんなことするのは無理だろう」という意識が上がったら、「自分に何でも出来る能力が備わっているとしたら何をしたいか」を考えます。

「前に失敗したから、またどうせ失敗するだろう」という意識が上がったら、「何をしても絶対に成功するとわかっていたら何をしたいか」を考えます。

「そんなことするお金ないし」という意識が上がったら、「いくら使っても使いきれないほどのお金があったとしたら何をしたいか」を考えます。

 

要は、無意識にしている自分に対する制限を意識に上げて、その制限が無かったとしたら何をするかを考えるということです。自分を縛っている制限を外してやりたいことを考えるのです。

 

そうやって制限を外して考えた時に出てきたやりたいことの中に、あなたが心からやりたいことのヒントが隠されています。自分を縛っている制限を外して考えることで、無意識が却下していた制限を外し、今まで隠されていたあなたの本当にやりたいことに気が付くことができるのです。

 

やりたいことをなんでもやれるとしたら、なにがやりたい?

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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