前回の記事は2000年の時が経とうと未だ同じ夢を抱き続けている余もまた大バカ者だ(Fate/Zero)でした。

 

今回の記事も「Fate/Zero」推しです。

何をしたいかを考えずに、何をすべきかだけで動くようになったらね、そんなのはただの機械、ただの現象だ(Fate/Zero)

でもね、素質に合った生業を選ぶってのが、必ずしも幸せなことだとは限らない。何をしたいかを考えずに、何をすべきかだけで動くようになったらね、、、そんなのはただの機械、ただの現象だ。人の生き様とはほど遠い。

アニメ「Fate/Zero」第19話『正義の在処』

 

これはナタリア・カミンスキーが衛宮切嗣に話したセリフです。
※ナタリア・カミンスキー:孤児となった衛宮切嗣(主人公)の育ての親にして傭兵としての師匠(女性)

 

私たちの多くは子供の頃から「こうすべきだ」「こうすべきではない」と周りから教育されてきています。もちろん、生きていくために必要なことや、社会生活を送る上でのルールといったことであれば、そういった教育は「されるべきこと」だと思います。

 

しかしながら、大人になった今でも、必要以上に「こうすべきだ」「こうすべきではない」ということに縛られている人が多いのではないでしょうか?そして「こうすべきだ」「こうすべきではない」というあなたの中にある基準が、あなた自身が決めたことではなく、世間の常識や他人から押し付けられた情報なのではないでしょうか?

 

自分の生の感情を押し殺し、会社や周りが望むまま機能として徹することが安定して幸せに暮らしていく方法のひとつかもしてません。自分を犠牲にして、社会の歯車として家族や他者の役に立てているのであれば、それはとても立派なことなのかもしれません。人の生き方は人それぞれですので否定はしません。

ただし、おせっかいながらひとつだけ言わせてもらうとすれば「こうすべきだ」「こうすべきではない」とした生活を続けてていくと、自分の生き方を何ひとつ考えられない思考停止状態になってしまいがちなので、自分自身が思考停止になっていないかどうかだけは、常に意識に上げるようにしてほしいなと思います。

 

思考停止状態であるということは、自分で考えたり決断したりしないで、周りの状況や空気に流される状態になっていることです。これがただ流されているだけならいいのですが(いや、良くはないか)、流されるということは、その流れを作った他人や状況にあなたがコントロールされていることにもなります。

 

他人にコントロールされているということは、他人の支配下にあるということであり、少しきつい言い方をすれば、知らないうちに奴隷のような扱いをされている可能性があります。

 

でもね、素質に合った生業を選ぶってのが、必ずしも幸せなことだとは限らない。何をしたいかを考えずに、何をすべきかだけで動くようになったらね、、、そんなのはただの機械、ただの現象だ。人の生き様とはほど遠い。

 

自分が何をすべきかだけで動くようになれば、それはただの機械であり、ただの現象であるとナタリアは話します。古代哲学者のアリストテレス曰く、人間は感情の生き物です。機械ではありません。

 

人間を機械とするのであれば、感情が邪魔になります。しかし人間は感情の生き物なので感情はなくなりません。なら感情が見えなくて機械のように見える人の感情はどうなっているのでしょうか?

 

人は感情をなくすことは出来ないので、その感情を出さないためには感情の周りにいろいろな情報をかぶせて表に出さないようにしていく必要があります。感情は自分の正直な気持ちなので、その正直な気持ちを表に出さないために、かぶせる情報は嘘の情報ということになります。あなたがあなたをだますための情報ということです。そして、あなたをだます情報を正しい情報だと思い込んで行動するからこそ機械のような人間になれるのです。(訓練などを受けて状況によって自分の意思で使い分け出来る人もいます)

 

そして思考停止状態となり、他人や周りの情報に流され知らず知らずのうちにコントロールされてしまうのです。その結果として、生活が安定して周りからも感謝されるといったプラスの要素もあるかもしれませんが、あなたのあなたらしさはどこにもなくなってしまいます。本当のあなたの気持ちは見えないように嘘の情報で隠されてしまっています。

 

嘘の情報とは「こうすべきだ」「こうすべきではない」といったあなたに強制をしいるような情報ということです。あなたはこういった嘘の情報を見抜き、自分から引き離していくことで、自分らしく生きていくことが出来るようにもなります。

 

機械として生きていくか、自分らしく生きていくか。

あなたの人生については、あなたが自分自身で考えてあなたの好きな方を選んでください。

正義の在処

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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