前回の記事は「日常で意識しておくべき身体操作3つのポイント⑤足の使い方」でした。

足を胴体の中にあるみぞおちの下から動かす意識をして使うことで、足が長く使えるようになり、可動域が広がり、歩きやすくなり、ウエストも締まり、姿勢も良くなり、身体もゆるんでくるということをお話ししました。

足をみぞおちの下から動かす意識をするだけで、これだけ良いことがあってなおかつ気持ちよくなれるわけですから、この感覚を一度知ってしまうと「やめられな止まらないかっぱえびせん」の世界になってくるのです。

 

で、今回が「日常で意識しておくべき身体操作3つのポイント」シリーズの最後になります。

「胴体(身体の中心)を意識する」ということで腕と足を説明したので、胴体に付いている残りの最後の一つである「首」について話ししていきます。

 

首については、僕自身が首の痛みで20年以上ものあいだ頻繁に整体に通っていたので、僕自身の中では最重要チェックポイントでもあります。

まぁでも今回は細かいことは抜きにして、腕や足と同様に大雑把にわかりやすく首の使い方を説明していきます。

日常で意識しておくべき身体操作3つのポイント⑥首の使い方

3-3.胴体(身体の中心)を意識する 首の使い方

首は普段あまり意識される場所ではありません。

常に首を意識しているのは、首に痛みのある人か、スポーツをする人、もしくは姿勢に気を配っている人くらいでしょうか。

 

まぁ腕や足のように常に動かす場所でもないですし、首を重要視している人以外にはあまり意識する意味もないように感じられますよね。

その点、腕や足の場合は普段から良く動かす場所なので、身体感覚の優れている人であれば自然と胴体の中から動かす感覚も身についたりします。

でも首はそう頻繁に動かす場所でもないので、胴体を意識するという感覚が出にくい場所ということにもなります。

 

だがしかし、腕や足と同じように首についても、首の動かす場所をしっかりと意識するだけで、身体がゆるみ快適で気持ちの良い身体の使い方が出来るようになるのです。

首の根元(付け根)を意識する

さて、首の根元(付け根)はどこでしょうか?

 

まぁあれです。

どこでしょうかと聞いておいて申し訳ないのですが、明快な回答がないのです。

 

首からつながっている筋肉は背中の半分上の部分全体に広がっています。

一番大きそうな僧帽筋は位置的に言うとみぞおちの反対側くらいまであります。

 

また骨に至っては首の骨は背骨とつながっているために、お尻の尾骨まで伸びてしまいます。

 

まぁ、首を動かすのにお尻まで意識する必要はありません。

では、首を動かすときに意識する場所はどこか?

 

それは腕を動かす時に意識した場所より少しくらい上の位置。

腕を動かす時に意識した場所は胸の中心部分なので、それより少し上の部分です。

胸の中心と胸鎖関節の間くらいの場所ですね。

ちょっとアバウトは表現になってしまいますが、そういうことです。

 

首も腕と足と同様に胴体の中から動かすのです。

そうすることで普通に首と認識している場所だけを使うよりも、楽に首を動かすことができ肩回りの筋肉もゆるんできます。

首の骨を意識して動かす

ただし首には根元の他にもうひとつ意識すべき箇所があります。

 

首にはその先にる顔(頭)がついています。

人は首には意識を向けませんが、自分の顔についてはバリバリ意識しています。

 

そして顔に強く意識が向いているので、顔を動かす時に顔を動かそうとしてしまいます。

文章的に表現がおかしいのは百も承知ですが、顔を動かす時に顔を動かそうとしてしまいます。

 

実際は顔(頭)を動かすときに動くのは首です。

それが顔に意識が強いあまり、顔を動かす時に首を動かすのではなく顔を動かそうとしてしまいます。

 

それでも実際に動いているのは首なのですが、正しく使えていないために首の側面に無駄な力が入ってしまい中心も不安定になってしまいます。

 

そのようにならないために必要なことは、首の中心である骨を意識すること。

そして頭を動かすときは首の骨を動かすことを意識することです。

 

首の骨を動かすことを意識して頭を動かすことで、頭の動きも安定し首に余計な負担がかからない楽な使い方ができるのです。

首は意外と長い

首の骨を意識すると書きましたが、首の骨の下の箇所は根元で説明した胸の中心部より少し上の部分でいいとして、皆さんにしっかり認識しておいてほしいのは首と頭の接続部分です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

首というのは前から見ると顔に隠れてそんなに長くは見えませんが、実際は見えている部分よりもっと長いです。

で、だいたいどのあたりかと言うと、両耳くらいの高さになります。

指を頭の脳天から下に降ろしてくると、耳の高さくらいで大きな窪みにはまります。

その場所までが首の骨になります。

首の動かし方のまとめ

まとめると、頭を動かすときは首の骨を意識することと、胸の中心より少し上の部分が首の根元であると意識して首を動かすこと

この2つを意識して首を動かすことで、首や首回りの余計な力が抜けて、動きもやわらかくなり、快適に首が使えるようになるのです。

 

 

ということで、「日常で意識しておくべき身体操作3つのポイント」は以上になります。

1.リラックス(脱力)を意識する

2.呼吸を意識する

3.胴体(身体の中心)を意識する

  3-1.腕の使い方

  3-2.足の使い方

  3-3.首の使い方

ここで説明したそれぞれのポイントを意識することで身体を快適に使っていきましょう。

 

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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