自分を客観的に観察することで本来の自分を取り戻す

 

前回の記事はだってこの世は、退屈だらけなようでいて—だけど探せば探すほどでした。

 

今回も前回に引き続き、小説『Fate/Zero』からの引用でスタートです。今回は衛宮切嗣のセルフコーチング的な心象風景です。

焦りに囚われる自分自身の有様が——リセットする必要がある(Fate/Zero)

‟……馬鹿な。いい加減にしろ”

切嗣は自戒して、苛立ち紛れに吸い殻を灰皿に押し付けた。

いま自分が優先的に仕留めなければならない敵は他に大勢いる。勝ち進まなければならないのは聖杯を巡る戦いだ。聖杯戦争の観点からいえば、言峰綺礼は既に敗残マスターの一人にすぎない。たとえ切嗣を狙う意図が謎のままでも、そこに拘泥して肝心の戦いを忘れるようでは元も子もないのだ。

焦りに囚われる自分自身の有様が切嗣を苛立たせる。これは判断力が曇りはじめた兆候かもしれない。リセットする必要がある。

最後に睡眠をとってから七〇時間が経過した。アンフェタミンの薬効で眠気は苦にならないが、識域下には気付かぬうちに着実に疲労が蓄積し、予期せぬところで集中力を鈍らせているのだろう。

虚淵玄『Fate/Zero 4 散りゆく者たち』

 

人間誰しも完璧ではありません。一日24時間一年365日、常に最高の自分自身を保っていることはまずもって不可能でしょう。

心や感情、体調や気分、周りからの何かしらの影響、いろいろな要素が絡み合い、いい気分の時もあれば焦っている時もあり、体調がいい時もあればお腹の調子が良くない時もあり、スムーズに事が運んでいる時もあればうまくいかずにイライラする時もあります。

気分や状態がいいときは何の問題もありません。

ここで我々が意識しておきたいことは、自分がネガティブな状態に陥っている時に、どれだけ自分自身を冷静に客観視できるかということです。そして特に感情すべき点は感情面です。

 

なぜなら、ネガティブな感情をそのままにしておくと、冷静な判断が出来なくなったり浮足立って周りが見えなくなってしまい、自分本来のパフォーマンスが出来なくなってしまう傾向があるからです。

 

焦りに囚われる自分自身の有様が切嗣を苛立たせる。これは判断力が曇りはじめた兆候かもしれない。リセットする必要がある

 

なので、ネガティブな感情に自分が支配されていることに気づいたら、ふと立ち止まって今の自分の状態を冷静に客観視することが必要となります。客観視してどうするのかといえば、自分を元の状態に戻すのです。リセットです。

 

ちなみにAKB48の『RESET』は、とても元気が出る曲です。下のYouTubeの動画ではHKT48のメンバーが歌っています。ぜひご覧ください!!

【劇場公演】『RESET』(2018年9月10日 チームH「RESET」初日公演より)/ HKT48[公式]

 

自分がネガティブな感情になっていることに気づいたら、リセットします。リセットすることで自分の感情を冷静に分析し感情に流されるのではなく論理的な判断で物事に対処できるようになります。

 

最後に睡眠をとってから七〇時間が経過した。アンフェタミンの薬効で眠気は苦にならないが、識域下には気付かぬうちに着実に疲労が蓄積し、予期せぬところで集中力を鈍らせているのだろう

 

リセットし冷静になって今一度客観的に自分を観察してみると、ネガティブな感情の原因とその対処法に気づきます。

これは抽象度を上げるて観ることにもつながります。抽象度を上げて観るは物事を解決するための基本であり、その観る視点が一つ上に上がったことで今の問題が自然に解決していくのです。

 

ちなみにリセットするって、どうしたらいいでしょうか?

その一番簡単な方法は深呼吸です。深い深呼吸があなたをリラックスさせ本来のあなたを取り戻してくれます。

 

深呼吸とリラックスについて詳しくは以下の記事をご覧ください。

『リラックスする方法①深呼吸』(2018/6/5)

『心がリラックスする方法』(2018/7/10)

 

自分を観察しネガティブな感情に支配されていることに気づいたら、深呼吸して自分をリセットし、冷静な目で物事に対処することで、自分で自分を救うことが出来るのです。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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