前回の記事は「無意識を意識に上げる方法⑩ルーティーンにする」でした。
自分の何かを変えようとするのであれば、今までの思考パターンや行動パターンを壊して新しいパターンを作る必要があります。
新しいパターンを作るのであれば習慣化すること。そして習慣化する一番単純な方法はルーティンして日々の生活の中に溶け込ませることです。
あなたの生活パターンの中に、あなたのゴールに向けての生活パターンをルーティンとして日常のパターンとすることで、自然とあなたのゴールに向かっていけるようになる、といったことを話しました。
今回の記事では、前回に続きルーティンについてさらに話を進めて行きます。
無意識を意識に上げる方法⑪大変なことをルーティンにしない
ルーティンにして続けるのは習慣にしてしまうためです。
意識して習慣にしていると、その意識していたことが無意識化します。
違和感だらけだった新卒の新入社員が数か月で会社に馴染んでしまうように
箸の使い方がわからなかった外国人が数か月で箸を使いこなしてしまうように
やり始めの時期には難しかったことでも、毎日の習慣となっているといつの間にか出来るようになり、何も考えなくてもこなせるようになります。
習慣化になると行動することを意識していたことが、無意識に行動している状態になるということです。
で、習慣化するにはルーティンにするのが効果的です。
しかしながら、ひとつ問題があります。
人は自分が決めた決意を簡単に覆します。
これが会社勤めなら、どうしても毎日やらざるを得ないので誰でも習慣化には苦労しないです。
でも、自分で決めた決意については、さぼっても誰にも文句を言われないので簡単に継続するのをやめることが可能です。ことわざで言うとこの三日坊主です。
三日坊主はチャレンジした証なので個人的に嫌いではないですが、ゴールに向かっていくために必要なことであれば、やはり続けていくことがベターです。
なので、三日坊主にならずに継続して習慣化できるルーティンのやり方を今回はお伝えします。
ルーティンが三日坊主にならない方法
当たり前のことを言いますが私たちは、簡単なことは簡単にやりますが大変なことをしようと思うと心に負担がかかりやることを躊躇します。
なので大変なことをやる前に気合を入れたりして、なんとか自分自身を奮い立たせます。
僕が学生時代のバリバリに身体を鍛えていたころ、自宅でヒンズースクワットを1000回やっていた時期がありました。他にも道場に通ったり筋トレしたり走ったりしてヘロヘロになしながらも自主的にスクワットを1000回やっていました。まぁ当時は相当鍛えたかったのでしょう。
で、スクワット1000回というのは結構なトレーニングなのです。時間的には約1時間かかります。その1時間の間ひたすらしゃがんで立ってしゃがんで立っての繰り返しです。
なのでスクワット1000回を始める時にはやるかやるまいか、また今日は疲れたからやめておくかとか頭の中で弱気な自分と会話しながら、やると決めたら「エイヤー!」と気合で始めるのです。
しかしながらこの「エイヤー!」というのはなかなか継続して続けられないものです。
なぜなら私たちが何かを決めるにはエネルギーが必要となります。
ルーティンにするということは毎日のように行うので、何かをやろうと決意しそのたびにエネルギーを費やしてしまうようでは、決意するためのエネルギーがない日には当然やることが出来なくなってしますのです。
では、どうすればいいのか?
ルーティンにすることはやり続けるのに決意のいらないごく簡単なことだけにしてしまうのです。
ルーティンの目的は習慣化です。続ける習慣を無意識に落とし込むことです。
であれば、やるたびに決意と気合が必要なことではなく、逆に簡単に出来ることこそルーティンに組み込むべきなのです。
例えばスクワットの例で言えば、1000回やるとなると気合が必要になり今日はやめときたいとも思ってしまいますが、これが1000回でなく30回であれば、気合も必要なく楽勝です。簡単に始めることが出来ます。
皆さんご承知のとおり、何事もやり始めが一番面倒でエネルギーが必要なのです。
そのやり始めにプレッシャーをかけてしまったら逃げ出してしまうのも無理もありません。
逆に一度動き出したら動いていることにストレスを感じなくなるのも人間です。
ルーティンとして30回やろうとして気楽に始めたら、調子が良くエンジンがかかってきて500回や1000回続けてやってしまうのが人間です。
やり始めたら、案外やってしまうものなのです。
まぁここは目的がルーティンとして定着させて習慣化することなので、回数のことはどうでもいいのですが、とにかく毎日継続してやり続けられることが重要なのです。
そして慣れてきたら少しずつ負荷を増やしていったらいいのです。
脳は今までやっていることとと違う事にはクリエイティブアボイダンス(創造的回避)が働き拒絶反応を起こしますが、いつも通りのことには対してはウェルカムで迎えてくれます。
なので、言葉は悪いですが脳をごまかしながら少しずつ少しずつ負荷を増やしていき、気づいたら当初目的にしていたことが習慣化になっていたというのが一番利口なやり方なのです。
もちろん、負荷と感じないでも出来ることであれば最初からガツガツやっても構いません。
ですが、人の決意というのは案外あてにならないものなので、脳に簡単に出来ることだと思わせておいて継続することを無意識化させてしまうのが賢い選択なのです。
読書を習慣にするのであれば、とりあえず毎日1ページ読むことにルーティンにする。
気功の鍛錬を習慣にするのであれば、とりあえす毎日気の玉を作ることをルーティンにする。
筋トレを習慣にするのであれば、とりあえす毎日5回の腕立て伏せをルーティンにする。
これらのような簡単に出来ることをルーティンとして習慣化してしまうこと。
で、慣れてきたら少しずつ負荷を増やしていくこと。
もちろん、やり始めて調子のいい時は読書であれば1冊まるまる読んでしまっても構いません。
また次の日は毎日1ページ読むというルーティンをこなしていったらいいのです。
大事なのは何よりも継続する習慣を無意識に落とし込むことなのです。
ということで「無意識を意識に上げる方法⑪大変なことをルーティンにしない」でした!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。