前回の記事は抽象度を上げる方法③偏見をはずすでした。

今回も引き続き抽象度を上げる方法を書いていきます。

抽象度を上げる方法④得意なことで蟻の一穴を開く

今回で抽象度を上げる方法も4つ目となるわけですが、もしあなたが抽象度を上げたいと思っていてもこのブログに上げてあることを全部覚えて全部やろうとする必要はありません。(いやもちろんやってもいいです。むしろ、とりあえずひと通りやってみてください)

 

以前、セルフコーチングについて話したときも書きましたが、教える側に立つのであればいろいろなやり方なり手法を覚えておく必要があります。しかし自分を変えるとか成長させるためだけにやるのであれば、自分に合った方法をひとつ見つけてその方法をひたすらやっていけばいいのです。

 

ひたすら続けて無意識にやれるようにすることが重要であり、方法をたくさん覚えることはまったく必要ありません。無意識にできるということはあなたが変化したということです。やり方よりも変化するという結果が必要なのです。

 

人間には人それぞれに得意不得意があり、好き嫌いがあり、その他にもタイミングや体調の具合や自由になる時間も違います。また同じ手法について説明しても、人により受け取り方は違いますし効果の度合いも同じではありません。

 

真面目な人ほど、自分が出来ていないことを克服しようと努力を積み重ねますが(それはとてもいいことですが)、人生の時間は有限であり、あなたの脳がこの世の全てのことを把握するには時間が短すぎるのです。あなたには今まで生きてきた経験があり、すでにたくさんの勉強や努力をしてそれなりにものを身に付けてきました。ということはあなたの目の前にある方法の中に得意なことや、やってて苦にならないことや、やり方を見ただけで腑に落ちる方法も存在しているはずです。

簡単な方法を見つける

このブログではセルフコーチング、リラックス、無意識を意識に上げる方法などなど、複数の手法を書いている記事がありますが、王道的な手法からこのブログでしか取り上げていないようなマニアックな手法まで幅広く取り上げてます。中には、そんな簡単な方法でいいのか?と思うようなこともあったかもしれません。

 

人は自分が簡単に出来ることよりも、難しそうなことに価値を置きたがります。しかしあなたが簡単に出来ることでも、他の人が難しく感じていることはたくさんあります。あなたが簡単に出来るということは、あなたにとってそれは得意なことなのです。

 

私たちは苦手なことをやるよりも得意なことをやる方がパフォーマンスがあがります。当然です。また苦手なことをやっているとエネルギーは減りやすいですが、得意なことをやっているとエネルギーを使っているにもかかわらずエネルギーが溢れてくるような体感を感じたことがあるかと思います。

 

もしあなたの目の前に抽象度を上げる方法が5通りあったとすれば、それぞれを全部軽くやってみて(やりたくない方法はやらなくもいい)その中で自分の一番得意そうな方法を選んで、そこにエネルギーを集中することです。

 

エネルギーは分散するよりも、一点に集中した方が高いパワーが出ます。それが得意でやりやすいことであるならエネルギーも増し効率も上がり結果が出るスピードが全然違ってます。

 

もし目の前に抽象度の壁があるのなら、その壁の一番崩れそうなところを見つけてそこだけに標準を絞ってゴリゴリと掘り進めていきます。そうすると壁の向こうを見ることが出来る小さな穴を開けることが出来ます。小さくてもいったん穴が開いたら、後はその穴の周りを掘って刺激していくと壁の方から勝手にくずれてくるようになるのです。

 

「蟻(アリ)の一穴」と呼ばれる表現があります。

どんなに堅固に築いた堤でも、蟻が掘って開けた小さな穴が原因となって崩落することがある、ということの例えから、ちょっとした油断が命取りになるという意味合いで使われる表現ですが、私たちはこれを逆にいい意味で利用します。

それはあなたの前にある様々な方法の中から、自分の得意なこと、簡単に出来そうなことを選択し、それだけをひたすら続けて蟻の一穴を開いてしまうのです。自分にとって一番やりやすい方法で壁に小さな穴を開けて一つ上の階層にある抽象度の世界を見てしまうのです。

 

すると穴の周りにある壁を崩す方法も簡単に見えてきて、それを崩すことも可能となり、ひとつ上の抽象度なりゴールの達成に向かうことが他のやり方よりも容易に出来るようになるのです。

 

結果を求めるのであるならば、たくさんの方法を覚えてノウハウコレクターとなるよりも、まずは自分にやりやすい方法を見つけて、それを自分のものにすることからはじめていきましょう!

あなたの得意技があなたの世界を広げてくれることになるのです!!

 

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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