まずは慣れるまで継続すること

 

前回のブログはこれからさわることあれこれ考えるのが楽しいんじゃねえかでした。

 

さて、今回は『Fate/Zero』からの引用でスタートします。今回の引用文はアニメからではなく文庫版からになります。文庫版では、アニメよりも個々のキャラクターや状況などの詳細的な記述がされており、アニメで内容を把握した後から読んでも楽しめる内容になっています。

 

で、その文庫版より7人の魔術師マスターのひとり、雨生龍之介の心象風景を紹介する文章からの引用です。

慣れていないうちは空気が読めずに浮いてしまう(Fate/Zero)

喩えて言うならば、小洒落たバーやクラブに通うようなものだ。そういう遊び場に慣れていないうちは空気が読めずに浮いてしまうし、愉しみ方もわからない。だが場数を踏んで立ち振る舞いのルールを身につけるようになっていけば、それだけ店の常連として歓迎され、雰囲気に馴染んでその場の空気を支配できるようになる。それがつまりCOOLな生き様、というものだ。

虚淵玄『Fate/Zero』第1巻

 

何をするにおいても、はじめてすることについては緊張感が漂うものです。今では当たり前のように無意識でやっていることでさえ、何事も始めてやる時は意識してやっていました。なかには、はじめてデートやはじめての海外旅行のような、何日も前から意識しすぎて緊張でそわそわしてしまうこともあります。

 

はじめてやることであったり、はじめていく場所であったり、そういった時には気を付けて普通に振る舞っているつもりでも、どうしてもスムーズには動きにくいものです。

 

そういう遊び場に慣れていないうちは空気が読めずに浮いてしまうし、愉しみ方もわからない

 

携帯電話の機種変であったり、行ったことのない店に入ることのような軽いことであれば、はじめは多少の緊張感があっても続けて行いやすいのですぐに慣れることが出来ます。また会社への出勤など、続けることが義務づけられているであれば、自然に慣れることが出来ます。

 

それが、自分の習慣になっている思考パターンや行動パターンとは違う新しい行動をしてみることや、チャレンジすることに踏ん切りが必要なことであると、やってみたことに対して違和感を感じたり、失敗したりします。浮ついている感じであったり、馴染まない感じがして、いつもの安心感がありません。

 

しかし、浮ついている感じであったり、馴染まない感じであったり、いつもの安心感がなようなとの世界へ入っていくことは、自分自身を変えるためにとても大切であり重要になります。なぜなら自分を変えるためには、今の現状をつくっている習慣やパターンを変えていく必要があり、今の現状の外の世界へ自分自身を移行させてく必要があるからです。

 

そして、自分を現状の外側に移行させていくためには、自分が馴染んでいない世界に慣れる必要があります。1回か2回体験して、それでやめてしまったら新しい体験はしたかもしれませんが、あなた自身を変えることにはなりません。あなたが自分を変えたいと思うのであれば、あなたの理想とする行動を実際に行った後に、さらにそれを意識してやり続けることで習慣化やパターン化し、それが無意識で当たり前にしてるレベルにまて持ってくることです。

 

だが場数を踏んで立ち振る舞いのルールを身につけるようになっていけば、それだけ店の常連として歓迎され、雰囲気に馴染んでその場の空気を支配できるようになる。

 

習慣化する、パターン化するということは、それが意識しなくても無意識で出来るようになっていることになります。そうなると、もうそれがあなたの現状の世界になります。それはあなたが馴染みとする世界であり、そこにいて当然の世界であり、場合によっては何でも好きに出来る世界にすることも出来ます。

慣れなのです。どんなことであれ、続けてやっていれば慣れるモノです。誰だって始めてやることは初心者です。その初心者も、続けてやれば慣れて当然のように出来るようになるのです。要は慣れるまで継続して続けることが出来るのか。自分を変える根本はその部分です。

 

その慣れた人のことを、それが出来ない周りの人はまるですごい人のように見ますが(もちろんすごいのですが)、それはただ継続してやっているだけなのです。その継続が大きな差を生むのです。

 

あなたが自分を変えたいと思うのであれば、自分が理想としたい行動パターンや習慣を、意識して継続して行うことです。何度も言うように、始めのうちは違和感があって馴染みません。しかし、続けてやれば慣れるのです。そして慣れてしまえば、さらにクリエイティブな行動も出来るようになり、今までとは別な自分に変わったということにもなるのです。

 

それがつまりCOOLな生き様、というものだ

 

Fate/Zero(1) 第四次聖杯戦争秘話 (星海社文庫)

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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