忘年会とホメオスタシス①

前回の記事は「白隠禅師の軟蘇の法とやり方」でした。

 

2018年もそろそろ終わりに近づいてきましたね。

平成の世もあとわずかです。

 

この季節になると、街がにぎやかな雰囲気になります。

クリスマスの飾りつけにBGM、ワクワクする子供たちに忘年会に繰り出す大人の集団。

賑やかな雰囲気は良いですね。たまに行き過ぎてそそうすることもありますが街が暗いよりはよっぽどましかと個人的には思います。

 

今週末もそうでしたが、来週末、再来週末と忘年会というイベントに参加する人は多いと思います。忘年会はその年の苦労を忘れるために開催される年末の宴会です。このような習慣は室町時代から始まって続いてきたとみられています。

その年にあった苦労や嫌なことが宴会をしただけで消えるわけではないのですが、食べて飲んで歌って騒いでとやって弾けた気分になると不思議と気が晴れたような気分になり、また来年からも頑張ろうという気持ちになるのです。(たぶん)

 

まぁ何をするでも気の持ちようなので、気持ちが良い方向に切り替えられるのであればそれはとても良いことです。いやな気分やネガティブな気は周りの人をも不快にさせるので、ネガティブな気分になるようならできれば年末までため込まずにその場で解消できるようにしてほしいものです。

忘年会とホメオスタシス①

さて、忘年会ではたくさん食べてたくさん飲むのが定番です。(そうなのか?)

たくさん食べることで食欲が満たされます。

たくさん飲むことでIQが下がり、つかの間のお花畑の時間がやってきます。

宴会とは楽しいものです。そして楽しいときはしっかり楽しみましょう!

 

で、宴会が終わった後です。まぁ次の日ですね。

忘年会で気分的には晴れたかもしれませんが、その代わりに肉体にダメージがきています。

たくさん食べて食欲が満たされたはいいが明らかに食べすぎです。食べ過ぎるとその分胃腸がフル回転で働くことになります。だから胃腸がとても疲れるのです。そして人によっては胃腸だけではなく体全体に疲労が出たり病気になったりします。

僕自身が以前の身体が弱っていた時期はイベントの打ち上げや飲み会があるとその後はほぼ100%の確率で風邪を引いていました。それも2~3週間も続くような風邪です。ということは飲み会で酷使した胃腸を元に戻すのにそれだけの時間がかかっていたということです。今は身体の調子も戻ってきたので飲み会の後も風邪も引かなくなりましたが、表に症状として出ていないだけで胃腸はやはり必死に働いてくれているはずです。(といってもここ数年はほとんど飲まなくなりましたが)

私たちは疲れたら休みます。仕事にも勉強にも運動にも休憩があります。それらの休憩は自分で意識して取ることができます。

それと同じように私たちの内臓にも休息は必要です。胃や腸は目には見えないので油断しがちですが酷使すると病気や機能の衰えにつながります。

なので胃腸も意識して休ませてあげるべきです。

胃腸を休ませることは簡単です。食べる量を減らせばいいのです。

 

なのですが、食べる量を減らすことを阻む強敵が存在しています。

それは習慣というホメオスタシスです。

 

私たちはだいたい決まった時間に決まった量の食事をすることを習慣にしています。あなたのホメオスタシスはその習慣を守ろうとします。なのでお腹がすいていようがすいてなかろうがほとんどの人は決まった時間にいつも通りの食事をします。

ということは忘年会で食べ過ぎ飲みすぎで胃腸を休めたいと思っていても、あなたの無意識は時間になると食事に取り掛かるように準備を始めるのです。これが習慣のすごいところでもあり恐るべきところでもあるのです。

 

その習慣に対してあえて違う行動を取るためには、習慣に流されないように意識することが必要になります。ホメオスタシスが働いていることを客観的に観察しながら、「今回の食事は量を減らす(またはぬく)」ことを意識してするのです。

 

また自分で意識してホメオスタシスに対抗しようとしても周りの環境という自分以外のことでホメオスタシスに引きずられてしまうこともあります。例えば「同居人がいつもの時間に普段通りに作ってくれていた」「職場の同僚に食事に誘われた」といったことです。

この他人からのホメオスタシスも結構強力です。

これを防ぐためにはあらかじめ前もって周りに宣言しておくのが効果的です。

「明日の食事は少なめにして」「昨日食べ過ぎたから今日のランチはバナナにするから外食はやめとくよ」などと言っておくと周りからホメオスタシスに引きずり込まれることをある程度防ぐことができます。

 

まぁとはいえ習慣は無意識の自動操縦なのでなかなか曲者です。なのでその時だけ自分の意志を強く持ってホメオスタシスに抵抗しようとしても、抵抗しきれず降参してしまいがちです。

 

といったところで今回はお時間となてしまいましたので、中途半端ではございますが続きは次回とさせていただきます。

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

おすすめの記事