アドラー心理学に学ぶ幸せに生きる方法

幸せな人生を生きる

エナジーカウンセラー/エナジーコーチのMASAMICHI FUKUSAKAです。

 

前回のブログ「人を幸せにするのは何?」でロバート・ウォールディンガー氏の「良い人間関係が人を幸せにする」という研究結果を取り上げました。

このブログを読まれている人の中には、もしかしたら人間関係で悩まれている人がいるかもしれません。

ですので、今回は「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」と言ったアドラーの心理学をベースに「幸せになる方法」について書いていきます。

アドラー心理学

「嫌われる勇気」といえばアドラー心理学です。

フロイト、ユングと並び、心理学の3大巨頭と称されるのがアルフレッド・アドラー。

そのアドラーは断言します。「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」と。

「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」と言ってるのに、なぜ「嫌われる勇気」なのか?

目的論と原因論

アドラー心理学は、人が変わるための心理学です。

その手段は目的論。目的のために、行動や感情が創り出されるという考え方です。

そのため「自分は何をしたいのか?」「何をすればいいのか?」と、目的を決めて自らの心と現実的な行動のことを徹底して考える心理学となっています。

 

目的論と対比されるのが原因論です。

原因論では「あなたが変われないのは、過去に〇〇があったから」と過去の出来事に原因があるとしていますが

目的論では「あなたが変われないのは、変わらないと決めているから」と目的を決めているから、そのような行動をしているということになります。

嫌われる勇気

「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」であるならば、普通なら周りの人に嫌われないようにするにはどうしたらいいのか?と考えそうなものですが、アドラーは違います。

アドラーの言う対人関係の主な悩みは、他人に対する劣等感や承認欲求。

 

しかし、自分主体の考えをせず他人に対する劣等感や他人からの承認欲求を気にする行動をしているようでは、結果的に自分が本来やるべきこと(自分の人生の課題)に没頭できなくなる。

つまり「自分の人生を生きる」ことを放棄して「他者の人生を生きること」になってしまう。

 

「他者の人生を生きること」は幸せとは言い難い。

だから「嫌われる勇気を持つ」ことで「自分の人生を生きる」ということです。

 

すべての人に好かれようとする人生は、素顔の自分ではなく、偽りの仮面(ペルソナ)をつけた自分を演じることになります。人から嫌われるということは、自分が自由に生きるために支払わなければいけない代償であり、それが自分自身が自由に生きていることにもなります。

 

劣等感に対しては自分の評価を下げるのではなく、理想の自分と比べて劣っていることを努力するためのエネルギー源として活用するように言っています。

そして、他人の人生ではなく自分の人生を生きろ、というアドラーはかなりマッチョな考え方がみられます。

課題の分離

アドラーは「自分の人生を生きる」ために、自分と他人の課題を分け、自分の課題だけに集中することをすすめています。

今やろうとしていることは誰の課題なのかを自分で考え、もしもそれが他人の課題であれば考えることを止める。そして、自分の課題だけに集中せよと。

 

誰かの課題をその人に好かれるためだけにやるというのは愚かなこと。

また自分の課題と他人の課題を冷静に線引きして、自分の課題には他人に干渉させないようにする。

このように自分と他人を明確に分けて考えています。

幸せに生きる3つのポイント

アドラー心理学では「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いにシンプルかつ具体的な答えを提示しています。

ポイントは

「自己受容」と「他者信頼」と「他者貢献」の3つです

「自己受容」ありのままの自分を受け入れること

「他者信頼」「自己受容」するから、裏切りを怖れることなく他の人を信頼することができる

「他者貢献」他者に無条件の信頼を寄せて、人々は自分の仲間だと思えているからこそ他者の役に立つことができる

他者に役立つことができるからこそ、ありのままの自分を受け入れることができる。

 

アドラーは「自己受容」と「他者信頼」と「他者貢献」の3つを循環させることが幸せにいきることに必要だと考えています。

アドラーの掲げる人生の目標は共同体感覚

アドラーの掲げる人生の目標は共同体感覚です。上下の人間関係でなく横のつながりを重視してます。

そのために「自己受容」と「他者信頼」と「他者貢献」の3つがあります。

また「自己受容」と「他者信頼」と「他者貢献」をするために、行動面と心理面においての目標も掲げています。

行動面の目標

①自立すること

②社会と調和して暮らせること

この行動を支える心理面の目標

①わたしには、能力がある、という意識

②人々はわたしの仲間であるという意識

いま、この瞬間から幸せになれる

わたしたちは「いま、ここ」にしか生きられません。過去でも未来でもなく、生きているのは今です。

私たちがに必要なのは「いま、この瞬間」を充実させること。「いま、ここ」を真剣に生きること。

人生における最大の嘘、それは「いま。ここ」を生きないこと。

 

幸せになるためにいまここから、新しい一歩を踏み出すことをすすめています。

そして、たとえ今どんな状況であろうとも、誰かに嫌われていようとも、「他者貢献」の心を持ち

仲間とともにあればあれば幸せであるとしています。

 

自分のなすべき目的を持ち、自分と他人を分離しながらも、「いま、この瞬間」を他人に役立つ行動をとることが幸せであるとするアドラー心理学。

アドラー心理学はコーチングの視点でも参考になる部分は多いです。
もっと詳しく内容を知りたい方は、是非「嫌われる勇気」を読んでみてください。


嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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