前回の記事はなぜそうなったのかー自分のパターンの原因を探るでした。

前回の記事を簡単にまとめると以下の3点です。

●私たちは物事を目に見える表面的な結果の部分で判断するが、その本質を掴むのであればその結果ではなく、なぜそういう行動をするのかという原因を知る方が大事になってくる。

●Why done it?=「なぜそうなったのか」という部分にフォーカスを当てることで、物事の本質を見極めることができ、その結果にいたった原因を突き止めることができる。

●自分を変化させたいのであれば、目に見える表面的な部分を取り繕うのではなく、原因の方を書き換えることで、根本的な改善につながる。

 

ようは、自分を変えたかったら結果として目の前に見えていることよりも、どうしてそうなったのかの原因の方を見るようにしよう、ということです。

 

しかしながら、内観のような自分で自分を探っていくということが苦手な人や、やり方を読んでも何をすればいいのかあまり良くわからないと言う人もいます。

 

実際に僕自身も最初に教わった時はあまりよく理解できていませんでした。その後、繰り返し学んだり実践したりを繰り返す中で、いろいろと理解するようになりましたが、今までやっていないことを一から理解して腑に落とすまでにはやはり多少の時間は必要となるものです。

 

まぁ何事も人によって出来る出来ないがあるし、好き嫌いはあるし、やり方が合う合わないということもあります。みんながみんな論理的な思考をしているわけではないし、自分のことを客観視することが苦手な人もいるし、はなから面倒そうだと(決して面倒なのではなく慣れればいいことなのですが)拒絶反応を示してしまう人もいるのです。

 

当然ながら、人が何かをする時に絶対にこうしなければいけないという正解はありません。ある人にとって良かった方法でも、自分には合わなかったということもよくある話であり、誰かを絶対視して全て正しいと思い込んでしまうことの方が、ある意味では危険な考え方です。

 

自分にとっての正解は自分で決めるものです。もちろん、わからない時や悩んでいる時に他人の意見や先人の知恵を借りることは大いにおすすめしますが、最終的に何をするか決めるのは自分自身です。

このブログで紹介していることについても、全部が全部あなたに当てはまる方法とは限りません。だから、自分に必要だと思うことであれば取り入れたらいいし、自分には不要だと感じるのであれば、そんな考え方もあるんだなと思っておけばいいのです。

 

いつも言うことですが、何事も自分で決めて自分でやるのです。そして仮説と検証(フィードバック)を繰り返しながら自分なりの正解を見つけていけばいいのです。

 

ということで、今回の記事では内観するとか自分で自分をなんとかすることが苦手な人でも、簡単に自分を変えられる方法を紹介していきたいと思います。

他力で自分を変えてしまう「自分を変革する3つの方法」

これは以前のブログ記事にも書いたことなのですが(『現状維持(ホメオスタシス)を突破する方法』2018/4/11)、著名な経済評論家の大前研一さんが「自分を変革する3つの方法」として話した有名な言葉があります。

 

「人間が変わる方法は三つしかない。

一つめは時間配分を変えること、

二つめは住む場所を変えること、

三つめはつきあう人を変えることだ。

最も無意味なのが〝決意を新たにすること〟である。

決意だけでは何も変わらない」

 

この大前研一さんが言う「自分を変革する3つの方法」は、自分で自分を何とかするという方法でというよりも、自分が関わっている状況を変えることで自分を変えるという方法です。

 

別な言い方をすれば、自力ではなく他力で自分を変える方法です。

 

『時間配分を変えること』は、今までとは違う時間の使い方をするということ。

時間の使い方を移動させることで、必然的に生活のリズムが変わります。

 

『住む場所を変えること』は、今までとは違う場所に住むということ。

住む空間を移動させることで、必然的に生活環境自体が変わります。

 

『つきあう人を変えること』は、今までとは違う人付き合いをするということ。

つきあう仲間を移動させることで、必然的に今までとは異なる考え方に触れることになります。

 

確かにこれらは自分を変革するのに有効な方法です。これらを変えてしまえば、それに合わせて生活するには自分を変えるしかありません。しかも、自分を内観したり変えたいことの原因を探っていったりする必要はありません。

 

ただし、『自分を変革する』といっても、ただ単に今までと変わればいいってことではありません。その変革が自分の望む方向や自分が成長したい方向に向けて変革するのでなければ、それはあなたにとって意味をなさないはずです。

 

そこで必要となるのが、あなたにとっての『ゴール設定』です。どんな自分で在りたいのか。どんな暮らしがしたいのか。どんな仕事をしたいのか。どんなことをして楽しみたいのか。などなど、自分の望む方向や自分が成長したい方向をイメージする必要があります。

 

『ゴール設定』が旅行を計画する時の目的地のような役割になります。まずはどこに行くのかを決めるということです。

 

その『ゴール設定』がイメージ出来たら、そのイメージに合わせて『時間配分』『住む場所』『つきあう人』を移動させます。

 

人はどんな状況であれ慣れてしまう生き物です。移動した当初は当然ながら違和感がありますが、不思議なものでしばらくするとその場所にいることが当たりまえの風景となっているのです。

 

だから『ゴール設定』のイメージに合わせて、『時間配分』『住む場所』『つきあう人』を移動させたら、『自分を変革する』という自分自身の移動も自然とされてしまうのです。これは、人はどんな状況にも慣れてしまうという習性を活用した方法であり、自力ではなく他力で自分を変革してしまうカラクリです。

 

この方法は『ゴール設定』の方向性を見誤らければ、とても簡単に(人により大変なこともありますが)自分を変革することが出来るのでとても有効です。

 

なので自分を変革させたいけど自分自身を見つめることが苦手な人は、まずはこの3つ方法のうちの一つを試してみることをおすすめします。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

おすすめの記事