前回の記事は自分の体の全てをイメージし操作するでした。

 

自分の体の細かいところまでを意識に上げることが出来ると、リラックスの状態、体の使い方、内臓機能の調子などがなんとなく把握できるようになり、そのなかで、ゆるめたり修正したいような部分があれば、気功を使って情報的に、もしくは物理的に直接操作をしていく。それがセルフヒーリングの基本であるということを話しました。

ボタンを押してスイッチを入れるみたいに、このひと言で意識を切り替える

気功をするということは、ある特定の意識状態を作ることでもあります。

下丹田を作る、正中線を通す、自分を癒す、頚椎の1番を緩める、などなどそれぞれの意識状態を作るということです。

 

特定の意識状態を作ったからといって、自分の体に何の反応もなかったら気功技術としての意味がありません。ただイメージするだけですぐに出来るようになるという、そんな簡単なことではありません。

 

まずはしっかりとトレーニングや臨場感を高めるイメージを繰り返し、特定の意識状態で自分の想い通りの気功技術が発火するようにします。

 

この特定の意識状態を作る時には、大前提として変性意識状態に入る必要があります。変性意識状態とは、映画や小説のような現実世界とは別の世界にに入り込み、その世界に臨場感を感じているような状態です。その世界をリアルに感じることで、現実でないことに感情が揺さぶられことになるわけです。

 

だから気功でも、同様に私たちが通常見ている世界とは別の世界に臨場感を感じるために変性意識状態に入ります。いわゆる気功を使うための意識状態です。

 

このブログではお馴染みの『Fate/Zero』で衛宮切嗣が士郎に魔術回路を通すという説明とともに魔術を使える体に切り替えるという話をするエピソードがあります。(ちなみにこのエピソードはブルーレイの完全生産限定版で紹介されている話になります)

 

「イメージを描くための自己暗示。集中力をギリギリまで高めるために、何かひとつきっかけになる言葉を考えておくといい。ボタンを押してスイッチを入れるみたいに、このひと言で意識を切り替える。そういう強い言葉を」

「それってつまり呪文ってこと?」

「まっ、その認識で構わない。誰の為でもない、君ひとりだけに効く呪文だね」

『Fate/Zero オリジナルドラマCD』

 

ボタンを押してスイッチを入れるみたいに、このひと言で意識を切り替える。

これはある言葉をトリガーとして、特定の意識状態を作るということであり、この場合は魔術を使える意識状態に切り替えることになります。気功で言うとこの深い変性意識状態と同じような感じです。

自分を今ある状態から変化させたい時に、言葉や動作をトリガーとして結び付けておくことはとても有効です。訓練しておけば、ボタンを押してスイッチを入れるみたいに言葉や動作によって特定の意識状態に入れるようになります。

 

変性意識状態のみならず、気功の個々の技術においても言葉や動作によって特定の技術状態にサッと入れるようになります。マントラ、呪文、言霊、印などの一般的に怪しげに思われるようなものも意識を切り替えるきっかけです。正義のヒーローが変身する時に言うセリフやポーズも同様です。

 

今ラグビーのワールドカップが日本にて絶賛開催中ですが、前回大会で有名になった五郎丸選手がプレースキックを蹴る前のルーティンとして独特な動作をしていましたが、あの動作もキックを決めるための最適な意識状態を作っているわけです。

 

このように自分だけに効く言葉なり動作を持ち、それによって特定の意識状態に切り替えることが出来るということは、自分の状態をその時に必要な最適な状態に出来るということになるので、パフォーマンスがあがりストレスも減らすことが出来るので生きることがとても楽になる可能性が高くなります。

 

とはいえ人前で堂々と、九字護身法(「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」の九字の呪文と九種類の印もしくは九字を切る動作)をしていたら、怪しい人だと思われて周りから人が去ってしまいますので、そういうことはなるべく他人に見えないところで隠れておこなうようにしましょう。

 

というわけで、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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