あなたに刷り込まれている習慣

前回のブログ「気功の極意は自然体なり」

「自然体が大事だよー」って話と「日本人は自然体があまり上手じゃないねー」って話をしました。

今回はその続きです。

 

で、続きを頼んでもいいかな?

 

みぃちゃん「はっ!?」

 

いやぁ、そろそろみぃちゃんにも記事を書いてもらおうかと思ったりしたわけだけども、どーよ。

 

「どーよ、じゃないわよ!」

「続きにしておいて、そのあとの展開を何も考えてないわけ!?」

 

いやぁ、考えてないわけではなくて、何となく前回の続きで書きたいことが伝わっているんじゃないかなぁと思ったから聞いてみたんだけど、そうでもなかった?

 

「まぁ、何となくは想像つくけど」

 

でしょー、だから書いてみたらどうかと思ったわけですよ~

 

「わけですよ~、とかくだらないこと言ってないでさっさと始めなさいよ!!」

 

では、進めてまいりきましょう。(何事もなかったかのように)

知らず知らずのうちに身についた習慣

現代の日本人はなんとなく動きが固く自然体とは言い難いところがあります。

そうなってしまった理由として、子供のころから変に力を入れることが正しいことだと思い込まされて育ってきたからそれが習慣として身についてしまった。

そのため、大人になってからも動きに不自然なとこがあったり、普段の動きの中で自然体やリラックスを上手く取り入れられることができなくなってしまっています。

 

例えば、小中学校の朝礼とかで「気をつけ」「休め」とかやらされた経験があるかと思います。

 

号令で「気をつけ」と言われると、なんか軍隊のようにピシッとしなくてはいけないような雰囲気がありましたよね。これ何もわからない子供にしたら力を入れて立っていないといけないのかと思いこまされてしまいます。またこれを何度も何度も繰り返すことによって、姿勢よくしっかり立つ=力を入れて立つことだと刷り込まれてしまいます。

 

気功や自然体について学んでいくと、美しく立とうとすればするほど、力を抜いてリラックスすること、そして正中線や骨、重心の意識が大事だということがわかってくるので、力を入れる見せかけだけの「気をつけ」をいかに無駄な動作だったかと気づかされます。

 

また「休め」については、環境によって種類も違うかと思いますが、片足を斜め前に出して軸足の膝を軽く曲げ手を後ろに組む「休め」をされていた学校があるかと思います。

これどこからどうみてもバランス悪いだろって姿勢なんですが、自分はこれが「休め」の姿勢だと指導された時に、「普通に立ってる方が全然疲れないのに、なんでこれが休めなのかなぁ、へんなの」って思ったもんです。まぁ、バランスや重心を崩してしまって不自然な姿勢の典型ですね。

ちょっとした思い出

この話をしてて、小学校時代のことをひとつ思い出したので余談になりますが書いておきます。

小中学校って先生によってそのクラスだけで通用している変なルールがありませんでしたか?

 

自分の経験なのですが、ラジオ体操で体を大きく回す動きがありますよね。で、その時に体を前に曲げてはイケナイと指導し動きを矯正してきた先生がいました。普通は手が前に来るとき体は前に曲げて手の動きに合わせて体をそらしていく動きだと思うのですが、その先生の指導では体を後ろにそらす動きはありますが前に体を曲げることはせずに、手だけがきれいな水平線を描き胸の前を左右に動くことになります。

 

その先生のクラスにいた時はクラスの生徒はみなその動作で体操をしました。

しかし、その動作で体操をしているのはその先生のクラスの生徒だけです。

 

で、面白いのがクラスの担任がその先生でなくなると、生徒の動きもじょじょに体を曲げて大きく動かすように戻っていきました。

まぁ、これは自分もやっている時に「前に曲げた方が気持ちいいのになぁ」とか「うちのクラスだけへんだなぁ」と思っていたし、たぶんクラスのみんなも違和感を感じていたから担任が変わったら元に戻したんだと思います。

 

で、あともうひとつ思い出しました。

これはまた別な先生の話です。

 

座って姿勢を正すときの姿勢の正し方なんですが、これがとても奇妙なのです。

「姿勢を正して」と号令がかかると、手の平を足の付け根に置き両手をまっすぐにピンと張って首がめり込むほど肩を上げます、で上体は少し前のめりになります。想像できますでしょうか。

「姿勢を正して」と号令がかかると、全員がこの姿勢になります。

 

いやはや「なんだこれ、どこが良い姿勢なんだ」と思いながらやっていましたが、これも先生が変わったとたんに誰もやらなくなるという。なんというかクラスのみんなの変わり身の早さに唖然とした思いがありました。

気づかずに刷り込まれた習慣もあなたを作っている

この2つの例はその担任のいた2年という短い期間だったし、やらされてる方も「なんかおかしいなぁ」と感じていたからそんな大したことはなくすぐに修正できたのかと思うのですが、そうではなくもっと巧妙に教育や指導として我々の中に刷り込まれてきたことがたくさんあります。

 

その刷り込まれてきた教育や指導が良いことだけだったらいいのですが、必ずしもそうではありません。あなたを自然体やリラックスから引き離すような習慣も刷り込まれています。

 

あなたのとって良いもの良くないもの含め、知らず知らずのうちに刷り込まれてきた集合体が今のあなたの思考や行動の習慣を含め、あなた自身を作っていることになるのです。

 

 

そろそろお時間となりましたので今回はこのへんでお開きにします。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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